クリエイター向けPCレビュー
ドスパラ raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highend 評価・レビュー
投稿日: 更新日:
映像編集やVFXはデスクトップじゃないと不可能?そんなことはありません。今はノートPCのスペックが劇的に向上していて、3DCGやエンコード、ゲームまでできるようになっています。
ドスパラには「raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highend」というクリエイター向けノートPCがあります。詳しい人なら製品名からピンと来るかもしれませんが、Blackmagic Desiginの「DaVinci Resolve」と「Fusion」に特化したモデルです。果たして映像編集がサクサクできる性能なのか評価してみます。
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendのスペック
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 64bit | Core i7-6700HQ(4コア/定格2.60GHz) |
メモリ | グラフィックボード |
16GB(PC4-17000) | GeForce GTX1070 8GB |
ストレージ | チップセット |
256GB NVMe M.2 SSD + 1TB HDD | モバイル インテル HM170 チップセット |
光学ドライブ | 液晶 |
DVDスーパーマルチドライブ | 17.3インチ非光沢液晶 |
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendの価格を見る
ドスパラで販売されているノートPCのなかでトップクラスにハイスペックなモデルです。はっきり言ってしまうとゲーミングノートPCです。クリエイター向けのraytrekシリーズのはずですが、実際にはゲーミングPCのGALLERIAシリーズです。ケースにGALLERIAって書いてありますし・・・。
ただしスペックは最上級ですから3DCG制作にも問題なく使えます。特に液晶モニターが17.3インチなので、細かい操作に向いています。さすがに13インチの液晶で3DCG制作をするのは作業効率が悪すぎます。
ストレージに関しては普通に使う分にはまったく問題がありません。しかし動画ファイルを大量に保存しておくなら、これだけでは絶対に足りません。内蔵ストレージを増やすよりも、外付けHDDで対応することをおすすめします。
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendの外観
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendのケース
全体的に黒い外観です。そういえばドスパラにはraytrek専用のPCケースってなかった気がします。だからGALLERIAを流用しているのでしょう。
17インチ液晶は広々快適です。一度17インチで作業してしまうと、13インチや15インチには戻れなくなります。テンキー付きなのもいいですね。映像編集ってショートカットを多用しますから、キーは多くて困ることはありません。
左端に電源ボタンやファンコントローラー、ショートカットキー設定呼び出し等のボタンがあります。もしかしたらエンコードをする時にCPUとグラフィックボードをフル活用して熱くなるかもしれないので、そんな時にファンコントローラーは活躍してくれます。
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendのインターフェイス、接続端子
右側、左側、後側の写真です。わかりやすくするために液晶モニターの部分は消しました。右側にはDVDスーパーマルチドライブ、USB3.0端子が2つあります。
左側にはUSB3.0端子が4つ、マイク入力、ヘッドフォン出力、ライン入力、ライン出力があります。
後側にはminiDisplayPort出力、USB3.1 TypeC端子、HDMI出力、LANポート、電源端子があります。高速なUSB3.0端子がここまで多いノートPCはあまり見かけません。最新であり高性能な証拠です。
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendの性能を評価
では性能はどうでしょうか。ストレージの速度やOpenGL、OpenCL、DirectXの性能をベンチマークソフトで検証しました。
CrystalDiskMark
左側がSSD、右側がHDDの速度です。SSDはシーケンシャルリード(読み込み速度)が2229MB/s、シーケンシャルライト(書き込み速度)が1301MB/sです。
SSDはNVMe M.2 SSDなので実質最高速度をマークしています。HDDよりも約22倍速です。SATA SSDと比べても4倍の読み込み速度ですから、素材の読み込みや書き込み、ソフトの起動速度がサクサクになります。
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15はOpenGLの性能を計測できます。数値だけだとイメージが湧かないでしょうが、なかなかの性能です。
LuxMark
LuxMarkはOpenCLの性能を計測できるベンチマークソフトです。Davinci ResolveはOpenCLかCudaでレンダリングされるため、OpenCLの性能は非常に重要です。
16910という数値はとてつもなく高いです。例えばちょっと前まで人気だったGTX960だと6000前後です。CPUだと3000もいきません。つまりこのノートPCは映像制作にぴったりだとわかります。ノートPCなのに最新のハイスペックデスクトップクラスの性能ですよこれ。
3DMARK FireStrike
3DMARK FireStrikeはDirectXの性能を計測できます。ゲームがどれだけ快適になるかがわかります。12813はミドルスペックデスクトップゲーミングPCよりも高いスコアです。重いゲームもヌルヌル動かせる性能です。
raytrek QSF1070HGS DaVinci/Fusion Highendの評価
映像制作はもちろんエンコードもCudaで爆速になりますし、最新ゲームだって遊べるノートPCです。というかできないことはほぼないくらいのスペックなので、映像編集に限らずノートPCを色々なことに使ってみたいなら本当におすすめです。
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