クリエイター向けPCレビュー
ドスパラ raytrek G5-R 評価・レビュー
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raytrek G5-Rは15万円以下で買えるクリエイター向けノートPCで、ドスパラのraytrekシリーズでは最も安いモデルです。これだけ安いのにCPUにはRyzen 7、メモリは16GB、さらにグラフィックボードまで搭載されています。
実機を入手してどのような使い心地なのか確かめてみたので、raytrek G5-Rの性能などをレビューしていきます。
raytrek G5-Rのスペック
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Ryzen 7 4800H(8コア/16スレッド/定格2.90GHz/最大4.20GHz) |
メモリ | グラフィックボード |
16GB(PC4-25600) | GeForce GTX1650Ti 4GB GDDR6 |
ストレージ | チップセット |
512GB NVMe SSD | モバイル AMD チップセット |
光学ドライブ | 液晶 |
なし | 15.6インチ 非光沢ワイド(1920×1080ドット表示) |
このスペックで約14万円なのはかなり安いです。そのまま買っても快適に使えるのですが、できればストレージの容量は増やしたいところです。クリエイターが扱うデータはサイズが大きくなりがちですからね。おすすめは1TB NVMe SSDです。もっと必要なら2TB NVMe SSDの選択肢もあります。
メモリ容量は基本的に16GBで大丈夫です。動画編集をする人は32GBに増やすことが多いですけど、それならハイスペックな「raytrek R7」を選んだほうが快適になります。
ちなみにraytrek G5-RはCLIP STUDIO PAINT、CLIP STUDIO TABMATE、Wacom One等を動作検証済みです。そういう意味ではお絵かき用ノートパソコンとしてぴったりです。
raytrek G5-Rの筐体
raytrek G5-Rの外観
15.6インチのノートPCです。サイズは359(幅) × 243(奥行き) × 20.5(高さ) mmと、ナローベゼルのおかげで比較的コンパクトになっています。
sRGBカバー率99%(sRGB比約100%)、AdobeRGBカバー率約76% (AdobeRGB比約77%)という性能の良い液晶です。まさにクリエイターPCとして適切な液晶を採用してくれています。
特に癖のない日本語キーボードです。タッチパッドは左上の部分を2回押すと、有効・無効を簡単に切り替えられます。
raytrek G5-Rのインターフェイス、接続端子
左側には盗難防止用スロット、有線LANポート、USB2.0、マイク入力、ヘッドホン出力があります。
右側にはSDカードリーダー、USB3.2 Gen1が2個あります。
そして後ろ側にはmini-DisplayPortが2個、HDMI、USB3.2 Gen2 Type-C、電源端子があります。
raytrek G5-Rの性能を評価
raytrek G5-Rのエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。
エンコード速度をテスト
フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o
略
encoded 17020 frames, 82.62 fps, 6762.99 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 17.12% / x264: 76.31%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 3分26.1秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 3分31.5秒
想像していたよりも遥かに高速でエンコードが完了しました。まさかCore i7-10875H + メモリ32GBに勝ってしまうとは思いませんでした。Ryzen 7 4800Hがエンコードに強いCPUということなのでしょうか。
Photoshopの快適性をテスト
Photoshopでお絵描きや写真編集することを想定して、性能を検証しました。
Photoshopの起動速度
検証内容 | 秒数 |
---|---|
起動速度 | 11.65秒 |
3回計測した平均値です。10秒以上かかるとは・・・。「raytrek R7」のほうが4秒速かったです。
写真を50枚読み込み
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 23.85秒 |
6000 x 4000pxの写真を50枚開いて、読み込みが完了するまでの速度を計測しました。
1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 1.37秒 |
保存速度 | 1.15秒 |
焦点領域の反映速度 | 2.49秒 |
3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 3.17秒 |
保存速度 | 3.14秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.81秒 |
5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 7.08秒 |
保存速度 | 7.08秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.97秒 |
15万円以下のノートPCとしては大健闘です。
ストレージの速度
raytrek G5-Rには512GB NVMe SSDが搭載されています。CrystalDiskMarkというソフトでSSDの速度を計測しました。
SSDのシーケンシャルリードは3473.4MB/s、シーケンシャルライトは2426.1MB/sです。書き込みも読み込みも高速な良いSSDです。SSDはこれくらい高速な物を選んだほうが絶対にいいですよ。圧倒的にサクサクになりますからね。
LuxMark(OpenCL)
LuxMarkは13290でした。CPU内蔵グラフィックスに比べて約5倍も高いスコアです。GTX1060よりも若干高いくらいです。
FurMark(OpenGL)
FurMarkは3259でした。RTX3070の半分以下ですが、価格が全然違うので仕方ありません。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
3DMARK FireStrikeは9504でした。あまり重くない3Dゲームが遊べるくらいの性能です。制作作業だけでなく色々なことに使えるノートPCだとわかりました。15万円の予算で考えている人におすすめです。
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