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MX150搭載!mouse m-Book K686SN-M2SH 評価・レビュー

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NVIDIAのグラフィックボードといえばGeForceシリーズとQuadroシリーズです。GeForceシリーズのなかではゲーム用として高性能なGeForce GTXシリーズが代表的です。おそらくシェアのほとんどがGeForce GTXシリーズです。

でも最近になってGeForce MXシリーズが新たに登場しました。GTXよりは低性能ですが格安で、CPUの内蔵グラフィックスよりは高性能なので、「ゲームはしないけれど動画視聴や画像編集のために補助したい」という用途に適しています。mouseに「m-Book K686SN-M2SH」というMX150を搭載したノートPCがあったのでレビューします。

m-Book K686SN-M2SHのスペック

OS CPU
Windows 10 Home 64bit Core i7-7700(4コア/定格3.6GHz/最大4.2GHz)
メモリ グラフィックス
8GB(PC4-19200) GeForce MX150 2GB
ストレージ チップセット
120GB SSD + 1TB HDD インテル HM175 チップセット
光学ドライブ 液晶
非搭載 15.6インチ液晶(1920×1080)

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実はすでにm-Book K686SN-M2SHはありません。代わりに512GB SSDを搭載した「m-Book K686SN-M2S5」があります。ストレージ以外はすべて同じパーツ構成です。

CPUは定番のCore i7-7700HQ、メモリは8GBと普通のノートPCって感じですね。「撮りためた動画や画像編集が楽しくなります!」とキャッチフレーズが書かれていて、確かにそれくらいの用途に適したスペックです。クリエイター向けPCとしてもっと活用したいならメモリは16GBにしておきたいです。

そして重要なのがGeForce MX150です。後半にベンチマークを紹介するので詳しい性能は割愛しますが、ゲームやエンコードのような重たい作業には向いていません。気軽なお絵描きや画像編集用だと思ったほうがいいです。その分価格は安いので初心者用ノートパソコンです。

m-Book K686SN-M2SHの外観

m-Book K686SN-M2SHのケース

ゲーミングPCのG-Tuneではなく、クリエイター向けPCのDAIVでもなく、オフィスPCやホームPCに位置付けられるm-bookです。



日本のBTOメーカーはほぼすべてが反射の少ないノングレア液晶を採用しています。ピカピカ反射するグレア液晶を好む人もいるかもしれませんが、明らかに目が疲れるので私はノングレアをおすすめします。

15インチということで、キーボードはテンキーも付いています。キー配置は特に変なところはなく、使いやすい配置だと思います。

m-Book K686SN-M2SHのインターフェイス、接続端子

電源ボタンはF9とF10の上にあります。



左と右から見た様子です。左側には電源端子、有線LANポート、D-Sub映像出力、HDMI映像出力、USB3.0 Type-C端子、USB3.0端子、マルチカードリーダーがあります。プロジェクターは今でもD-Subのものがあるので、意外とD-Subを活用する場面がありそうです。

左側にはマイク入力、ヘッドホン出力、USB2.0端子、USB3.0端子があります。



後ろ側には端子がなく、排気口だけです。

m-Book K686SN-M2SHの性能を評価

m-Book K686SN-M2SHのエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

エンコード速度をテスト

フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。

auo [info]: x264guiEx 2.52 / Windows 10 x64 (15063) / Intel Core i7-7700HQ @ 2.80GHz [TB: 3.38GHz] (4C/8T)
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o

encoded 17020 frames, 26.08 fps, 6652.99 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 13.92% / x264: 57.84%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間10分52.7秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間11分 8.2秒

ということでエンコードにかかった時間は「11分8秒」でした。びっくりするほど遅いです。しかも原因がまったくわかりません。Core i7-7700HQでエンコードしているわけで、同じCPUを搭載した「m-Book P500X1-M2SH2」が5分台で完了していることを考えると、何かしら別の要因が影響しています。

メモリ8GBだからといってここまで遅くなるのは納得できません。もしかしたらバックグラウンドでWindowsのアップデードが進行していたのかもしれません。

Photoshopの快適性をテスト

クリエイター向けソフトウェアの代表格はAdobe Photoshopです。Photoshopはお絵描き、写真加工、RAW現像、WEBデザインなど多種多様な使い方ができるので、その快適性を調べてみました。

Photoshopの起動速度

検証内容 秒数
起動速度 8.90秒

PhotoshopをSSDにインストールし、起動速度を計測しました。うーん、普通なら5秒程度で起動が完了するはずです。ただ、Photoshop CC 2018になって異様に重くなったのも原因です。

6000 x 4000pxのjpg写真を50枚読み込み

検証内容 秒数
読み込み速度 45.34秒

後半になるにつれて読み込みが遅くなっていきました。メモリ16GBにすればもっと高速になります。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 1.67秒
保存速度 1.47秒
焦点領域の反映速度 2.62秒

ファイルサイズが小さければサクサクです。普段撮影している写真を加工したり、ちょっとした画像を編集したり、気軽にお絵描きするくらいなら、この格安ノートPCで十分だと証明されました。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 4.74秒
保存速度 4.02秒
焦点領域の反映速度 5.04秒

そこそこ大きいキャンバスサイズでも5秒程度です。レイヤー数が少なければほとんど一瞬です。読み込みと保存が高速なのはSSDのおかげでもあるので、きちんとSSD搭載のノートパソコンを選ぶことが大切です。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 15.00秒
保存速度 18.16秒
焦点領域の反映速度 18.55秒

限界が見えました。プロイラストレーターが扱うような巨大ファイルだと急激に重くなります。やはり初心者向けの位置付けですね。

ストレージの速度

m-Book K686SN-M2SHには120GB SSDと1TB HDDが搭載されています。SSDのシーケンシャルリード(連続読み込み速度)は545.1MB/s、シーケンシャルライト(連続書き込み速度)は203.5MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは133.0MB/s、シーケンシャルライトは125.5MB/sです。

SSDは読み込みは高速ですが、書き込みがちょっと低速です。

LuxMark(OpenCL)

LuxMarkのスコアは4135でした。GeForce MX150はCPU内蔵グラフィックスよりも1.5倍くらい高性能なようです。GeForce GTX1060なら12000を越えます。

FurMark(OpenGL)

FurMarkを1920×1080のプリセットで動作させたところ、1549というスコアでした。OpenGLの3Dソフトを扱うにはちょっと性能が足りません。

3DMARK FireStrike(DirectX 11)

3DMARK FireStrikeは3360でした。デスクトップ用CPUと大差ないグラフィック性能です。凄く軽い3Dゲームならなんとかプレイできますけど、ゲーミングPCとして使うのは無理があります。

やはりホームノートPCのグラフィック性能をちょっと強化した位置付けです。グラフィックボードが搭載されているノートPCとしてはほとんど最安値なので、格安のノートPCが欲しい方におすすめです。

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