mouse DAIV-DGZ510E1-SH2 評価・レビュー

投稿日：2017.05.11　更新日：2017.05.11

クリエイター向けPCのパーツはメモリが最優先です。フォトレタッチ、動画編集等は特にメモリ容量が必要になるため、ゲーミングPCとは違ってグラフィックボードよりもメモリにお金をかけるべきです。

mouseのDAIVシリーズはその辺りがしっかりしていて、グラフィックボードをGTX1050に抑えつつ、メモリ16GBのデスクトップがあります。それが今回レビューする「DAIV-DGZ510E1-SH2」です。

DAIV-DGZ510E1-SH2のスペック

OS	CPU
Windows 10 Home 64bit	Core i7-7700（4コア/定格3.60GHz/最大4.20GHz）
メモリ	グラフィックボード
16GB（PC4-19200）	NVIDIA GeForce GTX1050 2GB
ストレージ	チップセット
240GB SSD + 1TB HDD	インテル Z270 チップセット
光学ドライブ	電源ユニット
なし	500W 80PLUS SILVER

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少し前にレビューした「DAIV-DGZ510S1-SH2」と似たパーツ構成です。GTX1060がGTX1050、2TB HDDが1TB HDDになっています。その分価格が15000円安くなっているので、グラフィック性能をあまり必要としない使い方をするなら、今回レビューしているDAIV-DGZ510E1-SH2のほうがおすすめです。

例えばお絵描きだけするとか、重いゲームはプレイしないとか、動画編集などの用途にはぴったりです。カスタマイズするとしたらストレージくらいでしょう。私ならまずHDDを1TBから2TBか3TBに増やします。まだ予算が余っているならSSDを480GBにします。

DAIV-DGZ510E1-SH2の外観

DAIV-DGZ510E1-SH2のケース

左から順に正面、上部、背面です。「DAIV-DGZ510S1-SH2」と同じように見えますが、実は違うところがあります。

それはキャスターです。背面の一番下に注目してください。このDAIV-DGZ510E1-SH2には移動させるためのキャスターがついていません。でも必要だと思ったらカスタマイズでキャスターを追加すればいいだけです。今見たら900円で追加できるみたいです。事務所用に買うなら付けたほうが絶対にいいです。

左側です。パーツを冷やすために重要な吸気口があります。

右側です。こちらはDAIVのロゴが書いてあるだけです。

DAIV-DGZ510E1-SH2のインターフェイス、接続端子

正面にはマイク入力端子、ヘッドホン出力端子、USB3.0端子が2つ、電源スイッチがあります。初期構成だと光学ドライブは搭載されていません。必要ならカスタマイズでDVDスーパーマルチドライブかブルーレイドライブを追加しましょう。

背面にはマザーボードとGeForce GTX1060の映像出力端子があります。マザーボードのバックパネルはPS2、USB3.0端子が4つ、USB2.0端子が2つ、LANポート、ラインイン、ラインアウト、マイク入力、リアスピーカー、センター・サブウーファー、サイドスピーカーがあります。

GTX1050はDVI-D、HDMI、DisplayPortの映像出力端子です。

DAIV-DGZ510E1-SH2の内部

左側を開いた様子です。この構造ならパーツの増設や交換が簡単です。

8GB x 2のデュアルチャネルのはずなのに、なぜかメモリが4枚刺さってます。期間限定で4GB x 4だったのかもしれません。

GTX1050です。

DAIV-DGZ510E1-SH2の性能を評価

DAIV-DGZ510E1-SH2のPhotoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

Photoshopの快適性をテスト

DAIV-DGZ510E1-SH2をお絵かき用パソコンとして見た場合、Photoshopがどれくらい快適に動くかが重要です。他のイラストソフトを使うにしてもPhotoshopが動けば大丈夫です。

そこでいくつかのキャンバスサイズ、レイヤー数のファイルを用意して快適性を比較してみました。速度はそれぞれ3回計測した平均値です。

Photoshopの起動速度

検証内容	秒数
起動速度	3.81秒

PhotoshopをSSDにインストールし、起動速度を計測しました。サクッと起動するので気持ちいいです。メモリ容量が十分というのもありますが、SSDやCPUのおかげでもあります。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	1.25秒
保存速度	1.27秒
焦点領域の反映速度	1.85秒

比較的小さいキャンバスサイズです。読み込みも保存もサクサクです。ほとんど一瞬で完了します。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	2.52秒
保存速度	3.88秒
焦点領域の反映速度	3.35秒

もう少し大きいサイズにしてもまだまだ余裕です。5秒以内なら快適だと感じます。やはりCore i7、メモリ16GB、SSDの組み合わせは鉄板ですね。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	5.37秒
保存速度	8.78秒
焦点領域の反映速度	4.58秒

同人誌やポスターのような印刷を前提としたサイズです。5秒を越えてしまいましたが想像以上に早いです。スペックが足りないと10秒以上かかります。DAIV-DGZ510E1-SH2は本気でお絵描きする人にもおすすめできる性能だとわかりました。

8192px × 8192px、レイヤー数239、解像度350dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	9.35秒
保存速度	12.63秒
焦点領域の反映速度	3.72秒

限界に挑戦です。ここまで大きくて重いファイルなのに意外とサクサクです。約10秒かかってしまっていますが、メモリが少なかったりSSDの性能が低いと1分以上かかることもあります。クリエイター向けPCとして万能っぽいです。

ストレージの速度

DAIV-DGZ510E1-SH2には240GB SSDと2TB HDDが搭載されています。CrystalDiskMarkでそれぞれの速度を計測しました。左側がSSD、右側がHDDです。

SSDのシーケンシャルリード（連続読み込み速度）は554.5MB/s、シーケンシャルライト（連続書き込み速度）は323.9MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは192.0MB/s、シーケンシャルライトは186.9MB/sです。

SSDは読み込み速度は高速ですが、書き込み速度がちょっと遅いです。でも上記の検証だと問題なくサクサクだったので気にしなくても良さそうです。

LuxMark（OpenCL）

LuxMarkのスコアは7414でした。CPUだけだと約2000、GTX1060だと約12000、GTX1070だと約16000です。

CINEBENCH R15（OpenGL）

CINEBENCHはOpenGLが129.45fps、CPUが879cbです。GTX1060とほとんど一緒のスコアです。GTX1050ってクリエイター向けPCに最適なグラフィックボードなのかもしれません。

3DMARK FireStrike（DirectX 11）

3DMARK FireStrikeは6167でした。軽いゲームなら60fps以上出せる性能です。重いゲームだと画質を下げても60fps出せません。新しいゲームをプレイするならGTX1060やGTX1070のほうがおすすめです。

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