クリエイター向けPCレビュー
mouse DAIV-NG5720S1-SH2 評価・レビュー
投稿日: 更新日:
mouseはノートパソコンが充実しているBTOメーカーです。普通のノートパソコンからゲーミングノートPC、そしてクリエイター向けのモデルまで揃っています。ノートPCユーザーにとってとてもありがたい存在です。
一時期クリエイター向けノートPCは減っていたのですが、最近モデルチェンジがあって一気に増えました。なかでも「DAIV-NG5720S1-SH2」はコスパが良いモデルなので評価・レビューしてみます。
DAIV-NG5720S1-SH2のスペック
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Core i7-7700HQ(4コア/定格2.80GHz/最大3.8GHz) |
メモリ | グラフィックボード |
16GB(PC4-19200) | NVIDIA GeForce GTX1060 6GB |
ストレージ | チップセット |
256GB M.2 SSD + 1TB HDD | インテル H175 チップセット |
光学ドライブ | 液晶 |
なし | 15.6型 フルHDノングレア |
かなりハイスペックなノートパソコンです。Core i7、メモリ16GBの時点で大抵のことはサクサクです。さらにグラフィックボードは人気のGTX1060が採用されているので、クリエイター用途だけでなくゲーム用途にもばっちり対応してくれます。
ゲーミングノートPCでもこういうパーツ構成がとても人気があります。それくらいGTX1060って万能なグラフィックボードです。GTX10シリーズ以降、DirectXだけでなくOpenGLやOpenCLの性能もグッと向上したので、私はお絵描きや3DCG制作、動画編集にもこのノートPCをおすすめしたいです。
また、液晶モニターが高級です。表示が綺麗だと高い評価を得ているIPSパネルが採用され、sRGB比95%です。どのような機器でもほとんど同じ色合いを表現できるのでお絵描きにぴったりです。
DAIV-NG5720S1-SH2の外観
DAIV-NG5720S1-SH2のケース
mouseのクリエイター向けPCブランドである「DAIV」のロゴが入っています。DAIVシリーズはデスクトップもノートPCも黒いボディになっています。全体のサイズは幅385 × 奥行き271 × 高さ25.4 mmで、重量は約2.7kgです。15インチのクリエイター向けノートPCでは一般的なサイズです。
同じmouse製だからでしょう。G-TuneのゲーミングノートPCととても似ています。キーボードは107キー、タッチパッドは指紋認証センサー搭載です。
電源を入れるとホワイトLEDがほんわかと光ります。ビカビカ光る感じではないのでちょうどいいです。
電源ボタンはこの位置にあります。それ以外のキーやボタンはありません。
DAIV-NG5720S1-SH2のインターフェイス、接続端子
右側にはヘッドホン出力、マイク入力、ライン出力、マルチカードリーダー、USB3.1 Type-C端子が2つ、USB3.0端子、LANポート、ケンジントンロックがあります。光学ドライブは非搭載です。外付けを別途用意するしかありません。
左側にはHDMI出力、USB3.0端子、mini-DisplayPort出力が2つあります。外部液晶モニターとの連携も完璧です。
背面には電源端子とUSB3.0端子があります。
DAIV-NG5720S1-SH2の性能を評価
DAIV-NG5720S1-SH2の快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。
Photoshopの快適性をテスト
私はPhotoshopでお絵描きすることが多いので、DAIV-NG5720S1-SH2がどれくらいPhotoshopを快適に動作できるかを調べました。それぞれ3回計測した数値の平均です。
Photoshopの起動速度
検証内容 | 秒数 |
---|---|
起動速度 | 5.28秒 |
PhotoshopをSSDにインストールし、起動速度を計測しました。5秒くらいなら普通です。もうちょっと早くしたいなら高級なSSDに変更するのがおすすめです。Photoshopの起動速度はSSDの性能にほぼ依存しています。
1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 1.48秒 |
保存速度 | 1.74秒 |
焦点領域の反映速度 | 1.89秒 |
趣味でお絵描きするならこれくらいのキャンバスサイズでしょう。これなら余裕でサクサクです。特にグラフィック性能が重要な焦点領域の反映速度が高速です。GTX1060のおかげですね。グラフィックボードなしだと、このサイズですら3秒以上かかってしまいます。
3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 3.04秒 |
保存速度 | 4.47秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.82秒 |
気合を入れてイラストを描く時くらいのサイズです。これでもまだ5秒以内です。イラストを拡大・縮小してもカクつくことはありませんでしたし、フィルターやエフェクトもササッと反映されていました。
5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 7.15秒 |
保存速度 | 9.87秒 |
焦点領域の反映速度 | 5.17秒 |
印刷を前提とした「仕事絵」って感じのサイズです。5秒は越えてしまいましたがまだまだ余裕です。Core i7、メモリ16GB、GTX1060の組み合わせが威力を発揮してくれています。これがCore i3、メモリ8GB、グラボなしだったら2倍くらいの時間がかかりますからね。
8192px × 8192px、レイヤー数239、解像度350dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 14.3秒 |
保存速度 | 22.34秒 |
焦点領域の反映速度 | 4.42秒 |
限界にチャレンジです。同人誌の見開きページよりもさらに大きいサイズです。ここまで来るとさすがに重いですね。ファイルサイズやキャンバスサイズ、解像度が大きくなればなるほどメモリ容量が重要になってきます。私はこういう仕事絵を仕上げる時、32GBでも足りないと感じます。
ストレージの速度
DAIV-NG5720S1-SH2には256GB SSDと1TB HDDが搭載されています。CrystalDiskMarkでそれぞれの速度を計測しました。左側がSSD、右側がHDDです。
SSDのシーケンシャルリード(連続読み込み速度)は555.3MB/s、シーケンシャルライト(連続書き込み速度)は333.4MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは115.8MB/s、シーケンシャルライトは111.3MB/sです。
この数値を見ればわかるようにSSDってとても大切です。HDDだけのノートパソコンなんて重くて使ってられません。このノートパソコンのようにSSDとHDDの容量を搭載したモデルを必ず選んでください。
LuxMark(OpenCL)
LuxMarkのスコアは12225でした。CPUの5倍以上です。また、GTX900シリーズやGTX700シリーズから格段に性能が向上しています。「印刷をしないのであればQuadroはもう不要で、GeForce GTX1060以上で十分」という意見があるくらいです。
CINEBENCH R15(OpenGL)
CINEBENCHはOpenGLが105.85fps、CPUが736cbです。普通のパソコンの2倍くらいのスコアです。やはりクリエイター向けPCならこれくらいの性能は欲しいところです。
3DMARK FireStrike
3DMARK FireStrikeは10106でした。オンラインゲームをプレイするのに重要な数値です。グラフィックボードがないと2000も行きません。しかしGTX1060なら10000以上です。なんと最新ゲームまで遊べる性能を持っています。ゲームもお絵描きもこなせるパーフェクトなノートパソコンなので本当におすすめです。
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