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Mouse DAIV-DQX700S3-SP 評価・レビュー

ハイスペックなクリエイター向けPCを使うと、イラスト制作が快適になります。これは明確な事実です。異論は認めません。ソフトウェアの起動が早くなって、ズームアップもスムーズに、読み込み・保存は高速になり、フィルター反映も一瞬です。

MouseのDAIV-DQX700S3-SPはまさに理想的なハイスペッククリエイター向けPCです。CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックボードのすべてが高性能なのです。では実際にどれくらいの性能なのかレビューしていきます。

DAIV-DQX700S3-SPのスペック

OS CPU
Windows 10 64bit Core i7-6800K(6コア/3.60GHz)
メモリ グラフィックボード
32GB(PC4-17000) Quadro M2000 4GB
ストレージ チップセット
480GB SSD + 2TB HDD インテル X99 Express
光学ドライブ 電源
非搭載(追加可能) 700W(80PLUS BRONZE)

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ハイエンドに近いハイスペックです。最近のハイスペックPCはCPUにCore i7-6700Kを採用していることが多いのですが、Core i7-6800Kはさらに上位のCPUです。Core i7-6700Kが4コアなのに対し、Core i7-6800Kは6コアなので並列処理によりいっそう高速な処理が可能になっています。

メモリは32GBというのもいいですね。イラスト制作にはメモリ量が一番重要です。メモリを増やすだけで一気に快適になるからです。そして同じくらい大切なのがSSDです。HDDだけだとどうしても重く感じます。480GB SSDは240GB SSDよりも容量が多いだけでなく速度も速いのでおすすめです。

グラフィックボードもしっかり搭載されています。Quadroって型番ごとの性能がちょっとわかりづらいかもしれませんね。DAIV-DQX700S3-SPに搭載されているQuadro M2000はK2200より約1.5倍も高性能です。

DAIV-DQX700S3-SPの外観と内部

DAIV-DQX700S3-SPのケース

左から正面、上部、背面の写真です。結構高さのあるデスクトップなので、机の上に置くよりも机の下に置くことをおすすめします。



ちなみに正面はメッシュを外した状態です。正面は吸気口になっているため、一番ホコリが溜まりやすい場所です。メッシュが二重構造になっていることで、細かいホコリまで防いでくれます。メッシュを取り外せれば掃除が簡単にできます。メンテナンス性の良さって地味に重要です。



右側の写真です。こうやって見ると足の部分が大きくて、下部の隙間が広いことに気付きます。実は下部にもメッシュがある、吸気口になっています。これだけ広いスペースを確保できていると外部から空気をぐいぐい取り込めるので、普通のパソコンよりもずっと冷却効果が高いのです。



左側の写真です。左側にも吸気口があります。つまり正面、左側、下部から空気を取り込み、背面から排出する設計です。

DAIV-DQX700S3-SPのインターフェイス、接続端子

正面の上部にはマイク入力、ヘッドホン出力、USB3.0が2つ、電源ボタンがあります。電源ボタンは押すのではなく捻ります。右側にクイッと回すとカチッと音がして電源が入ります。クリエイター向けっぽい仕組みで格好良いと思います。



背面にはUSB端子がたっぷり!さすが最強のチップセット「X99」を搭載したマザーボードです。PS2、USB2.0が2つ、USB3.0が8つ、LANポート、サウンド関連です。色々なデバイスに接続しても「USB端子が足りなくてどうしよう」なんてことは絶対にないのは嬉しいですね。

Quadro M2000はDisplayPortが4つです。DVIもHDMIもありません。最近の主流は完全にDisplayPortになってきています。ただ、DisplayPort用のケーブルを持っていなかったり、液晶モニターがDVIしか対応しないなんてことがあるかもしれません。



そんな事態を見越しているのでしょう。DisplayPortとDVIの変換ケーブルが同封されていました。こういう細かい気配りを見ると「さすがMouseだな」って感じがします。

DAIV-DQX700S3-SPの内部

ネジを2つ外すだけで左側のパネルを開けられます。内部は非常にすっきりしています。ケーブルがまとめられているおかげです。このように内部がすっきりしていると空気が綺麗に循環するので、冷却効果が高まります。



CPUクーラーとメモリのアップです。実はCPUクーラーの反対側にもメモリが2枚刺さっています。つまり8GB x 4のクアッドチャネルです。同じ32GBメモリでも、32GB x 1のシングルチャネルや16GB x 2のデュアルチャネルよりもクアッドチャネルのほうが高速です。



Quadro M2000です。やはりQuadroのグラフィックボードは薄型で素晴らしいです。GeForceだと分厚くて、空き拡張スロットを塞いでしまうことがあります。そういう意味ではQuadroのほうがパソコンの仕様や性能を100%活用できるメリットがあります。



Quadro M2000の下に拡張スロットの空きがあります。PCI Express ×16、PCI Express ×8が2つ、PCI Express ×1が2つも空いています。サウンドカードでもなんでも追加できます。



SSDとHDDです。両側の出っ張りをギュッと摘めば簡単に引き出せます。HDDを追加する予定のある人に嬉しい仕様です。

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DAIV-DQX700S3-SPの性能を評価

DAIV-DQX700S3-SPはハイスペックなクリエイター向けPCです。どのパーツも上位モデルからです。でもいくら「ハイスペックだ!高性能だ!」と言っても「本当に?じゃあどれくらい高性能なの?」と疑問が生じるのは当然のことです。

そこでPhotoshopがどれくらい高速に動作するのか、各種ベンチマークソフトのスコアはどうなのか検証してみました。

Photoshopの快適性をテスト

イラスト制作で多くの人が使っているソフトウェアがPhotoshopです。SAIやPainter、クリスタを使っている人もいるでしょうけど、最も多機能で重いPhotoshopがサクサクなら他のソフトウェアもサクサクです。

PhotoshopのPSDファイルをいくつか用意して、起動速度、読み込み速度、保存速度を計測しました。それぞれ3回計測し、平均した時間をご紹介します。

Photoshopの起動速度

検証内容 秒数
Photoshopの起動速度 5.6秒

Photoshopが5秒台で起動するのは相当速いです。SSDをNVMe M.2にすると3秒以内になるのでカスタマイズを検討するのもいいでしょう。

キャンパスサイズ1500 x 900px、解像度120dpi、239レイヤー

検証内容 秒数
ファイルの読み込み速度 1.48秒
保存速度 1.34秒

キャンパスサイズが比較的小さければ非常にサクサクです。1秒台なので一瞬です。

キャンパスサイズ3000 x 1800px、解像度120dpi、239レイヤー

検証内容 秒数
ファイルの読み込み速度 3.13秒
保存速度 4.73秒

これくらいのPSDファイルでお絵描きする人って多いはずです。スペック不足のパソコンだと結構重く感じます。でも読み込みも保存も5秒以内に収まっています。5秒以内ならまったくストレスを感じません。

キャンパスサイズ5000 x 3000px、解像度120dpi、239レイヤー

検証内容 秒数
ファイルの読み込み速度 6.24秒
保存速度 10.15秒

キャンパスサイズをかなり大きくしてみました。それでも10秒程度です。

キャンパスサイズ8192 x 8192px、解像度350dpi、239レイヤー

検証内容 秒数
ファイルの読み込み速度 10.56秒
保存速度 14.54秒

キャンパスサイズをほぼ限界に、解像度を印刷仕様にしてみました。低スペックPCだと1分以上かかるファイルです・・・。それが10秒程度で読み込みが完了しますし、拡大・縮小も早くて、ズームアップもカクつくことがありませんでした。Photoshopに大きく負荷をかけても余裕なのですから、他のソフトは絶対にヌルヌルです。

SSDとHDDの速度

DAIV-DQX700S3-SPは480GB SSD + 2TB HDDというストレージ構成です。上の画像は左側がSSD、右側がHDDです。参考にすべきは左上のシーケンシャルリードです。読み込みの早さを表しています。

556MB/sという速度はSSDならまずまずといったところです(500MB/s以上なら相当サクサクです)。ランダムアクセスはSSDのほうが200倍以上も高速です。

LuxMark(OpenCL)

LuxMarkは4222でした。今まででトップクラスのスコアなので、DAIV-DQX700S3-SPがハイスペックだと証明されました。

CINEBENCH R15(OpenGL)

CINEBENCHはOpenGLが143.86fps、CPUが1071cbでした。クリエイター向けソフトウェアのほとんどはOpenGLの性能次第でサクサク感が決まります。比較の部分を見るとM2000は前世代のK4000Mより2倍も高性能なんですね。CPUも少し前に人気だったCore i7-4770Kよりずっと上の性能です。

3DMARK

3DMARKは4829でした。3DMARKはゲーム用ベンチマークソフトで、DirectXの性能を計測できます。ミドルスペックゲーミングPCにも満たないスコアですが、ゲームができないわけではありません。

例えばドラクエ10、FF14、PSO2、WoTのような人気オンラインゲームで60fps出せます。ただ、オンラインゲームをがっつりやるなら、素直にGeForceグラフィックボードを搭載したゲーミングPCを買うことをおすすめします。

DAIV-DQX700S3-SPの評価

クリエイター向けPCとして完璧なのではないでしょうか。とにかく隙のない構成です。もちろん趣味レベルでここまでハイスペックなパソコンが必要かといえばそうでもないのですが、本気でお絵描きを上達したかったり、プロを目指しているなら本当におすすめのパソコンです。

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