イラスト制作環境

ホーム / 初心者向けイラスト制作講座 / イラスト制作環境 / プロ漫画家に聞いたペン軸の選び方とおすすめ3選

プロ漫画家に聞いたペン軸の選び方とおすすめ3選

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

マンガでよく使われるつけペン。アナログにしか出来ない繊細な表現は魅力的で、「デジタルだけどペン入れだけはアナログ」というプロも多いです。今回はペン先よりも実は重要かもしれないペン軸についてまとめてみました。

自分にピッタリのペン軸はデジタルのペンに勝る!

デジタルは使用するペンの持ち手も限られてしまうため、「何かしっくりこない……」と思ってもできる対策はあまりありません。「細いペンの方が持ちやすい」と感じる人には手の施しようがないのでとくに辛い所です。

アナログのつけペンなら、自分にピッタリな好みのペン軸を使う事ができます。木製のものなら折ったり削ったりテープを巻き付けたりとカスタマイズも気軽にでき、世界にたった1つのペン軸をカスタマイズして使っているプロも多いです。

これまでフルデジタルだった人も、もしペン入れに辛さを感じているなら、ペン入れだけアナログにするとしっくりくるかもしれませんよ。アナログとデジタル併用で作業をするならこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

【イラスト・漫画】デジタルとアナログ併用に必要な道具、不要な道具

デジタル作業でペン入れだけアナログでする方法!オートアクションも有り

しっくりくるペン軸を選ぶための基準は?

実際に手で握って確かめながら選べれば良いのですが、全てのペン軸を取り揃えているお店は少ないため、品ぞろえの豊富なネットで購入する人も多いですよね。

ネットでもしっくりくるペン軸を選ぶには何を基準に選べば良いのでしょうか。

持ち手はカスタマイズもしやすい細めがおすすめ

持ち手は、細め、太め、どちらが手に馴染むかは人それぞれです。最初から自分にピッタリな太さのペン軸に巡り会えれば良いのですが、種類も限られているのでなかなか見つからない事も。

そんなときは細いペン軸を選べばカスタマイズがしやすいのでおすすめですよ。プロの漫画家はテープや布を巻いたりグリップを取り付けたりして太さを調整している人も多いです。

スワンスタビロ木製ペン軸 Gペンセット

中でもスタビロの木製ペン軸は他のメーカーと比べてもとても細いのでおすすめ。長さがあるので気になるならカットして使いましょう。

なるべく軽いペン軸だと手が疲れにくくなる

次に重さです。漫画を描くには軽いペン軸の方が長時間持っていても疲れないのでプロの漫画家の間で人気ですよ。

持ち手に重そうなグリップがついていたり、長さのあるものは重くなりがちなので注意が必要です。

ただし、長さのあるものでも木製なら自分好みにカットしたりヤスリで形を整えられます。カスタマイズできそうな素材かどうかもチェックしてみてくださいね。

タチカワ Pフリーペン軸 メタルレッド

タチカワのプラスチック製のペン軸はとにかく軽さが魅力。タチカワの中では比較的細めですが、他メーカーの細めのペン軸と比べるとやや太いです。

ペンの差込口のホールド力はしっかりしているか

ペンの差込口は書き味に大きく関わってきます。

ペンが深く入りしっかりホールドされるほど描きやすくなります。差し込んでもぐらついてしまったり、浅くしか差し込めないものは安定した線が引き辛くなってしまうので避けたいところ。

こればかりは見た目ではわからないので、レビューを参考にしたり実際に購入して試してみるしかありません。

太さや重さである程度目星をつけておいて、何本か買ってみるのも良いですね。

日光 木製ペン軸 N20

中でも日光の木製ペン軸はホールド力もあり、軽くて細めなのでおすすめです。スタビロの木製ペン軸よりやや太め、タチカワより細めです。

グリップは固い素材よりも柔らかいものがおすすめ

漫画を描いていると手が痛くなりやすいです。常に腱鞘炎と戦っているプロの漫画家は持ち手を柔らかくカスタマイズして使っている人も多く居ます。

持ち手にグリップがついているタイプのペン軸は、グリップが固いものが多いので注意。自分で柔らかいグリップを取り付けたり布を巻くと良いでしょう。

グリップは「プニュグリップ」がプロの漫画家の間でちょっとした人気です。力を入れても手が痛くならないので筆圧が強く指に力が入りやすい人にはとくにおすすめです。

クツワ プニュグリップ(右手用)

香り付きもあるので小学生の頃の気持ちを思い出させて懐かしくなりますよ。

まとめ

プロ漫画家の中ではペン先以上にこだわりを持っている人も多いペン軸。自分にピッタリなペン軸に巡り会えれば書き味も抜群に良くなりますし、長時間の作業も苦ではなくなります。

しっくりくるように、時にはカスタマイズもして、自分にピッタリな1本を見つけましょう。

おすすめの記事

このカテゴリの記事

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。