クリエイター向けPCレビュー
ドスパラ raytrek R7 評価・レビュー
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raytrek R7はドスパラで最高性能を誇るクリエイター向けノートPCです。Core i7、メモリ32GBに加え、グラフィックボードにRTX3070が採用されています。
ここまでのハイスペックであればできないことはほぼありません。PCゲーム、配信、動画編集、3D制作などの重い作業も軽々こなせます。
raytrek R7のスペック
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Core i7-10875H(8コア/16スレッド/定格2.30GHz/最大5.10GHz) |
メモリ | グラフィックボード |
32GB(PC4-23400) | GeForce RTX3070 8GB |
ストレージ | チップセット |
1TB NVMe SSD | モバイル インテル HM470チップセット |
光学ドライブ | 液晶 |
なし | 17.3インチ 非光沢WQHD液晶(2560×1440ドット表示) |
ハイスペックゲーミングノートPCのような性能ですね。RTX3070で動かないゲームは現状存在しないので、あらゆる用途に対応できる素晴らしいノートPCです。
でも注目して欲しいのは基本パーツだけではありません。なんと液晶は2560×1440まで表示できます。お絵かきや写真編集する際に、より細かいドットで表示されますからクリエイターに嬉しい液晶です。
さらにリフレッシュレートは165Hzも出ます。一般的なノートPCだと60Hzです。ゲームをする際に2倍以上滑らかに描画されることにより、有利にプレイできます。
raytrek R7の筐体
raytrek R7の外観
17.3インチのノートPCです。サイズは391.4(幅) × 260.8(奥行き) × 20.0(高さ) mmで、見た瞬間に15.6インチの製品よりも大きいとわかります。
大きいということは持ち運びにくいデメリットがあるのですが、一方で大きい画面で作業がしやすいというメリットがあります。クリエイターにとって作業のしやすさは一番大切ですから、あまり持ち運ばないのであれば17.3インチをおすすめします。
液晶はsRGBカバー率99%(sRGB比約100%)なのでクリエイターに最適です。それに加えて液晶モニターのベゼルがとても狭く、画面が大きく見えます。狭いベゼルのほうががノートパソコン本体を小型にできますし、作業の集中力も増すので実はとても大切な要素です。
ノートPCとしては各キーが大きく、打鍵しやすい印象でした。
電源を入れるとキーボードバックライトが光ります。この辺りはゲーミングノートPCっぽさを感じます。もちろん設定で無効にできますよ。
raytrek R7のインターフェイス、接続端子
左側には盗難防止用スロット、USB3.2 Gen2、マイク入力、ヘッドホン出力があります。
右側にはmicroSDカードリーダー、USB3.2 Gen1が2個あります。
そして後ろ側にはUSB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、LANポート、電源端子があります。常時接続するタイプの端子はすべて後ろ側に配置されています。使いやすさを追求してくれていることがよくわかります。
raytrek R7の性能を評価
raytrek R7のエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。
エンコード速度をテスト
フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o
略
encoded 17020 frames, 74.99 fps, 6762.95 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 18.33% / x264: 77.66%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 3分47.0秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 3分52.5秒
さすがCore i7-10875H + メモリ32GBです。Core i5に比べて1.5倍以上も素早く完了しました。動画編集やエンコードをするならCPUとメモリがしっかりしたパソコンを選ぶべきです。
Photoshopの快適性をテスト
Photoshopでお絵描きや写真編集することを想定して、性能を検証しました。
Photoshopの起動速度
検証内容 | 秒数 |
---|---|
起動速度 | 7.47秒 |
3回計測した平均値です。Photoshop最新版だとこれくらいかかってしまいます。
写真を50枚読み込み
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 21.01秒 |
6000 x 4000pxの写真を50枚開いて、読み込みが完了するまでの速度を計測しました。
1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 0.97秒 |
保存速度 | 1.15秒 |
焦点領域の反映速度 | 2.01秒 |
3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 2.06秒 |
保存速度 | 2.75秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.36秒 |
5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 4.48秒 |
保存速度 | 6.35秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.50秒 |
全体的に非常に高速です。この速度を出せるノートパソコンは早々ありません。
ストレージの速度
raytrek R7には1TB NVMe SSDが搭載されています。CrystalDiskMarkというソフトでSSDの速度を計測しました。
SSDのシーケンシャルリードは3424.9MB/s、シーケンシャルライトは3018.4MB/sです。本当に高速で素晴らしいSSDです。SSDの速度はすべての動作に大きく影響するため、こういう高速なNVMe SSDが搭載されているのはとても嬉しいです。
LuxMark(OpenCL)
LuxMarkは48300でした。CPU内蔵グラフィックスに比べて約20倍も高いスコアです。そしてRTX3060よりも1.28倍なので、やはりRTX3070は優秀なグラフィックボードです。
FurMark(OpenGL)
FurMarkは7527でした。RTX3060より1.27倍も高性能です。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
3DMARK FireStrikeは20004でした。ハイスペックなデスクトップゲーミングPCに匹敵する性能です。3Dに非常に強いノートPCだと証明されました。3D制作やゲームを快適にしたい人に特におすすめです。
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