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笑顔から怒り顔まで13選!犬の表情の描き方

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動物を可愛く描くためには全体的なガワの他に顔などの様々な部分が描かなくてはいけません。特に人間と同様で動物の表情にも感情があるので、感情を表す表情を上手く描けるようにならなくてはいけません。今回は犬を基軸に顔の基本となる目の描き方と表情のかき分けの方法を解説していきます。

犬の目の描き方

一般的な犬の目をよく観察してみると、瞳孔が丸くて光彩が全体的に濃い色をしています。上まぶたが被さっているので、眼球の上側は暗くなり、下側は光が差し込むので明るくなります。虹彩が濃い色の動物は瞳孔の輪郭をハッキリさせないほうが自然な感じに仕上がります。

以上の特徴を考えながら目を描いてみましょう。

(1)薄い線で目の輪郭と瞳孔、ハイライトの位置を大まかに決めましょう。ハイライトは大きめにしておくと良いです。


(2)ハイライトを中心に、放射線状に薄くハッチングを入れ、目頭と上まぶたに接する部分は少し濃くします。眼球は球体なのでこの濃淡で球体の感じを表現します。


(3)瞳孔の部分を濃くします。犬は虹彩の色が濃いタイプが多いので、下まぶたに近い部分も少し暗くします。瞳孔に虹彩の境界はあまりハッキリさせない方が良いです。


(4)ハイライトの周囲を濃くして、目頭と目尻に強い線を入れて形をハッキリさせましょう。目尻に近い部分を濃度を下げた消しゴムで軽く消すと透明感が出ます。

カラーで描く場合、犬の目の色によって色を各部分に入れて上げましょう。薄い色から濃くなる感じで入れて上げます。犬の種類によって目の形は変わってきてしまいますが、基本的な犬の目はこの描き方でOKです。

色々な犬の目

基本的な正面からの目が描けるようになったら今度は横からや斜めから見た目、特殊な種類の犬の目などを描いてみましょう。


同じ横から見た目でもまっすぐ正面を捉えているのと下を向いているのでは形が大きく違ってきます。


ほんの少し白目があると可愛く見えます。逆にシベリアンハスキーなどの目は特有の虹彩が明るい色をしているので特徴的になります。

犬の色々な表情

色々な種類の目が描けるようになったら、今度は表情だけで犬の感情を表現してみましょう。表情を表すポイントは目だけでなく耳まで使うことです。今回はわかりやすいように耳が大きいコーギーを例に描いていきます。


まずは通常状態のコーギーです。基本的に耳が大きく立っていて顔はキツネに近くなっています。


快活さを前面に出した顔を描くとこうなります。目尻をやや下げて、下まぶたを弓なりにすると、笑ったような表情になります。口を開けて口角を上に向かせると楽しそうな表情になります。


笑顔から少し崩して愛想笑いの顔を描いてみます。ごくたまに初対面の人に対してこういった顔をする犬がいるそうです。歯をむき出しにしているみたいですが目に敵意がないのが特徴的です。


好きな相手に対しては温和な表情をします。耳を寝かせて、口を軽く開けて優しい目をしています。


先ほど述べたように少し白目を出すと、かわいらしい表情になります。デフォルメをする際は目に白目を入れる方が良いですね。


何かいたずらをしたときなどにする表情はこんな感じではないでしょうか。困ったようなどうすればいいのかわからない、といった表情です。


犬だって憂鬱な気分になることはあります。憂鬱な表情を表すのはちょっと難しいですが、耳をやや左右に広げて上まぶたと目尻を少し下げて、上唇の両側を下げ気味にすると憂鬱っぽい感じが出ます。


驚いた時は、瞳孔を虹彩の中央に描くとそれっぽい表情になります。さらに鼻孔を大きくして、上唇の両側を膨らませるとさらに良い顔つきになります。


怒ったときの表情ですね。耳を立て、鼻孔は開き、鼻にシワを寄せて上唇を引き上げ、歯を相手に見せます。目頭に強い線を入れるとより一層怒った表情になります。ちなみに実際に攻撃をする際には耳は寝かせます。


悲しい時の表情です。憂鬱の時と似ていて耳を左右にやや広げて、目尻を下げています。悲しさをより一層引き立たせるために目のハイライトをハッキリとさせないようにするのがポイントです。また、口を小さくするとより一層悲しい表情になります。


目尻をあげて、目の下側を明るくして三白眼を作ると、なんだか疑っているような表情を作る事ができます。眉間のしわやしっかりと結んだ口からも強い猜疑心を表現することが出来ますね。

このようにきちんと犬にも表情があるので意識して描いてあげるようにしましょう。それぞれのポイントさえ押さえていればそれっぽく見せることができます。また、オスとメスのかき分けも表情から行うことが出来ます。上記はオスを想定して描いていましたが、メスを描くなら


このようにふっくらとした柔らかい線を使うと良いです。目もオスに比べてやや大きめにすると良いですね。オスは描く線を力強く直線的にすると良いです。

他に子犬を描く際は、成犬よりも顔の下のほうに目を配置した上で全体的に丸みを持たせるようにすると良いです。チワワみたいな小型犬と同じような描き方ですね。

犬を描く際の参考にしてみてください。

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