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プロポーションを理解して動物の特徴をつかもう

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骨組みや筋肉の動きがなんとなく理解出来るようになったら、動物の輪郭を捉える作業に入ります。先述している骨組みや筋肉のデッサンモデルだけでは動物とは言えませんよね。ガワが付いて初めてその動物っぽくなります。それぞれの動物には特徴がハッキリとあり、そこを上手く捉えられるかが重要です。

リアルな動物を描く場合でもデフォルメされた動物を描く場合でも、その動物の特徴やプロポーションは知っておかないといけません。デフォルメ絵はその特徴を強調して描くことによって崩した絵でも「犬っぽさ」や「猫っぽさ」がでます。

基準となるプロポーション(比率)

特徴を捉え、その動物らしさを描こうとするなら、その動物の基本のプロポーション(比率)を知っておくことが重要になってきます。動物の身体を描く上で、各部位の大きさをどんな割合で捉えれば良いのかを把握しましょう。今回は標準的な犬と猫の例で見ていきます。

(1)全体的なプロポーション

頭の長さを基準とすると首の長さも同じになります。これは動物が自然に立っている時のプロポーションの標準値になります。ただし姿勢や見る角度、動物の種類などによって変わることがあるので注意が必要です。

犬のプロポーション


体高(地面から甲までの高さ)を一辺とする正方形と捉えると、頭をのぞく部分がこの正方形にほぼ収まります。各部位の位置関係は図の通り、股関節と膝、膝と飛節の間隔なんかも等間隔になります。また腰の高さはき甲と呼ばれる部位と同じくらいの高さになります。

猫のプロポーション


猫の方は体高を一辺とする正方形から腰部分がかなりはみ出します。腰の高さは犬と同様でき甲と同じくらいです。

(2)顔の比率

犬の顔


耳の内側の付け根から顎までの長さを三等分した線上に眼と鼻があります。


鼻から耳の後ろまでの長さの1/2に眼があります。

猫の顔


耳の内側の付け根と鼻の側面を結ぶ線上か、やや外側に眼の頭がきます。口は鼻から顎までの長さの1/3、もしくは1/2から始まって左右に八の字に広がります。


鼻から耳の後ろまでの長さの1/2よりも、鼻寄りに眼があります。

どちらの種類にも言えますが、横から見ると眼と耳の下側を結ぶ線と、顎とのどを結ぶ線は猫も犬もほぼ平行になっています。また眼の頭から垂直に下ろした線上に口角があります。


ちなみに横から見たときのこういう状態が犬の横向きだと思っている方がいますが、実は違います。これはやや頭を上げ気味にした状態で、実際には

このように頭が下がって見える姿が普段の犬の顔です。口先全体が見えるのでやや面長になります。横から見たら下向きは変に見えても、正面から見たイラストを見るとこちらの方が通常の犬に近いとわかりますね。

見る角度によって変わるプロポーション

立方体を3つに繋ぎ、真横、斜め、正面に近い側から見ると辺の長さは違って見えます。

真横は横の長さは等間隔ですが、正面側に近づくのに従って辺の長さは短くなっていきます。


これと同じで動物の身体の胴体の長さも見る角度によって変わってきます。特に正面側を描く場合は胴体の長さに気をつけないと、胴長すぎる動物になってしまいます。

年齢によって変わるプロポーションと顔つき

ヒトと同じで動物も生まれた時と成長した姿では顔つきや身体つきも全然違います。

子犬時代は、成犬に比べて眼が顔の下の方にあるので頭が大きく見え、愛らしい表情を作っています。また、身体の大きさに比べて前後の足が不自然に太いのも特徴です。


成犬になると身体つきがガッシリとして大きくなり、若干角張った印象を与えるようになります。また、成犬になるとオスとメスの違いが明確に出るようになり、オスの方がメスより筋肉質で身体も大きくなります。老犬になると、この状態から皮膚がたるみ肩や背、腰が骨張って見えるようになります。

猫も同じような感じです。幼少期と大きくなってからの特徴を把握しておくと良いです。

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