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ドスパラ raytrek DX11-F7 評価・レビュー

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「お絵描き用パソコンにグラフィックボードは必要か、それとも不要か」なんて話題をあちこちで見ます。私の意見としては「必ずしも必要ではないけれど、あったほうが何かと便利で快適」と考えています。

では今回はグラフィックボードを搭載していないノートPCである「raytrek DX11-F7」をレビューします。Photoshopだけでなく3DCG制作やゲームの快適性も検証していきます。

raytrek DX11-F7のスペック

OS CPU
Windows 10 64bit Core i7-6500U(2コア/定格2.50GHz)
メモリ グラフィックボード
8GB(PC3-12800) なし
ストレージ チップセット
250GB M.2 SSD + 500GB HDD モバイル インテル 100シリーズ
光学ドライブ 液晶
DVDスーパーマルチドライブ 15.6インチ非光沢液晶

raytrek DX11-F7の価格を見る

格安のエントリーモデルです。グラフィックボードは非搭載、CPUはデュアルコア、メモリは旧世代のDDR3とハイスペックの要素は1つもありません。だから代わりに価格が安く、約10万円で購入できます。

唯一素晴らしいのがSSDが最初から搭載されていることです。250GB SSDと500GB HDDなら速度と容量のバランスがなかなかいいです。欲を言えばHDDを1TBにしたいところですが、お絵描きすることを考えたらメモリ増量を優先したいです。

raytrek DX11-F7の外観

raytrek DX11-F7のケース

外観はシルバーです。raytrekではなくDiginnosのロゴが入ってます。



15インチ液晶は非光沢です。反射しないのでゲームやお絵描きに向いています。反射すると色がわかりにくいと感じるのは私だけでしょうか。



電源ボタンはESCキーの上にあります。

raytrek DX11-F7のインターフェイス、接続端子

左側、右側、前側の写真です。

左側は電源端子、LANポート、D-Sub出力、HDMI出力、USB3.0端子が2つあります。右側はヘッドホン・マイク共用端子、USB2.0端子、DVDスーパーマルチドライブがあります。正面の左側にSDカードリーダーがあります。

raytrek DX11-F7の性能を評価

raytrek DX11-F7がお絵描き、3DCG制作、ゲームなどを快適に使えるかどうか性能を計測しました。

Photoshopの快適性をテスト

まずはお絵描きのためにPhotoshopをテストします。SAIだとさすがに大丈夫だと思うので、Photoshopでいくつかの素材を読み込んだり、フィルターをかけたりしました。バージョンはPhotoshop CC(2017)を使用しています。それぞれの秒数は3回計測した平均値です。

Photoshopの起動速度

検証内容 秒数
起動速度 6.86秒

5秒以内ならサクサクという評価ですが、6秒以上かかっています。SSDにPhotoshopをインストールしたので主にメモリが影響しているはずです。メモリを16GBにすれば5秒以内になります。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 1.75秒
保存速度 2.52秒
焦点領域の反映速度 3.88秒

他のクリエイター向けPCよりも遅いですが十分サクサクです。趣味レベルでキャンパスサイズの小さいお絵描きを楽しみたい人にはこれくらいのスペックで大丈夫だとわかりました。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 3.96秒
保存速度 5.33秒
焦点領域の反映速度 7.35秒

保存と焦点領域は5秒以上かかってしまいました。まだ耐えられる速度ですが快適とは言えません。グラフィックボードを搭載したクリエイター向けPCなら焦点領域の反映速度は半分で済みます。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 10.96秒
保存速度 19.35秒
焦点領域の反映速度 10.57秒

プロのイラストレーターはこれくらいのキャンパスサイズで絵を描くのが当たり前です。10秒以上かかってしまうのでかなりストレスが溜まります。メモリが全然足りないことが原因です。あとDDR4ではなくDDR3なことも影響していると思います。

8192px × 8192px、レイヤー数239、解像度350dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 23.74秒
保存速度 62.28秒
焦点領域の反映速度 12.01秒

同人誌など印刷をするならこれくらいの解像度でお絵描きします。保存に至っては1分以上かかってしまいました。さすがに無理です。やはり本気でお絵描きするには向いていません。

でもWEBに公開するための簡単なイラストを制作したり、あるいはSAIでお絵描きしたりするために、格安ノートPCが欲しい人にはおすすめです。

CrystalDiskMark

左側がSSD、右側がHDDの速度です。SSDはシーケンシャルリード(読み込み速度)が515MB/s、シーケンシャルライト(書き込み速度)が494MB/sです。HDDより約5倍も高速です。クリエイター向けPCとか関係なく、今パソコンを買うなら絶対にSSD + HDDのストレージにしてください。

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15はOpenGLとCPUの性能を計測できます。インテルHDグラフィックス530の評価は「33.87fps」でした。TITAN X搭載デスクトップだと140fpsを越えるので、3Dを扱う使い方をしたいならグラフィックボードが必須だとわかります。

LuxMark

LuxMarkはOpenCLの性能を計測できるベンチマークソフトです。GPUがないのでCPUでの評価となり、「1635」というスコアでした。GTX1060だと13000を越えます。

3DMARK FireStrike

3DMARK FireStrikeはDirectXの性能を計測できます。ゲームがどれだけ快適になるかがわかります。インテルHDグラフィックス530の評価は「822」でした。GTX1060だと約10000なので比較にすらなりません。ゲームをしたいならGeForce GTXシリーズのグラフィックボードを搭載したパソコンをおすすめします。

raytrek DX11-F7の評価

ゲームや3DCG制作は無理ですが、簡単なお絵描きなら楽しめることがわかりました。とにかく安いノートPCが欲しい方にはおすすめです。

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