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ペンタブレット(板タブ)・液タブ・タブレットPCの違いを比較

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デジタルイラストを描くデバイスとして液タブや板タブ、タブレットPCなどがありますが、それぞれ使い方や性能などに一長一短あります。今回はそれぞれを比較してみました。

重さの比較


タブレットPCの利点の一つに軽量が挙げられますが、他のデバイスはどうなっているのでしょうか?板タブは言わずもがな軽いですが、液タブは非常に重いです。
13HDくらいでしたら持ち運びも容易ですが、22HD以降になるとちょっとの距離を移動させるのも億劫になるほど重たいです。購入した際は送られてきた箱から出すだけでもかなり大変でした。

ちなみに液タブで22HD以降は送られてくる箱も非常に大きい上になぜか重いのでかなりの場所を取ります。箱を取っておきたい方で大きめの液タブの購入を考えている方は箱を置くためのスペースを確保してあげましょう。奥行きも高さもかなりあるので押し入れに入らない可能性もあります。

ファンクションキーの比較


各デバイスにはそれぞれ搭載されている機能が違います。特にファンクションキーはペイントツールを使う際にショートカットキーを登録しておくと作業の短縮に繋がります。このファンクションキーにもデバイスごとに数がもの凄く変わってきます。

ファンクションキーの数は液タブが一番多いです。その次に板タブ、ほとんどないのがタブレットPCです。液タブはモデルの大きさによって数がかなり上下します。左右のどちらかもしくは両方についていて使いやすさもピカイチです。

板タブは最低限の数あるくらいでしょうか。低価格モデルによってはないこともあります。ただしデスクトップパソコンなどと必ず接続しているため、左手デバイスなどを併用すれば全く問題ありません。

タブレットPCに関してはファンクションキーに該当するものはありません。USBハブはあるモデルとないモデルがあるので、USBハブがあればUSBで、ない場合はBluetoothの左手デバイスで代用することも出来そうではありますが、あまり現実的ではありません。キーボードがないモデルもあるので注意が必要です。ただしペンタブに1~2個ほどショートカットキーは設定することができるので変わりにはなります。

ファンクションキーのみを見ると液タブの一人勝ちですね。数が圧倒的に違います。

操作感覚の比較


各デバイスごとに特徴が大きく変わってくるのでそれに伴って操作感覚も大きく異なってきます。板タブと液タブは目線と手の位置が変わってきます。目線の先に手があるかどうかは描きやすさに大きく関わってきます。

液タブとタブレットPCはその辺が似ているので同じと捉えられがちですが、液晶画面の大きさが違うので、同じ倍率でイラストを描いていても見える範囲が相当違ってきます。もちろん見える範囲が狭いともの凄く描きにくいです。

板タブは設定さえすればディスプレイの比率と板タブとの比率を同じに出来るので、慣れれば一番使いやすいとも言われています。液タブは液晶の隅の方の反応が弱いという弱点もあったり、どうしても拡大して作業することになることが多いので、線画はとても描きやすいのですが彩色は全体を見ながら塗った方が効率が良いと言われているので板タブの方に軍配があがります

操作感覚で選ぶなら液タブと板タブの併用が一番です。

表面温度の比較


デバイスは長時間使用していると表面の温度が上がってきます。お絵かきデバイス系統は手を乗せて操作するため表面温度を比較してみました。

液タブはなぜか場所によって表面温度が違うのですが、特に液晶を囲っている黒い枠のようなものは上部が温かく、下部は冷たくなります。またこの黒い枠周りの液晶の表面温度は他と比べて高いように感じます。じっとりとした温かさがあるので手汗をかくこともあります。

タブレットPCに関しては表面温度が場所によって変わるといったことが少ないです。液晶全体がほのかに温かくなっています。液タブとも1~2℃しか変わりませんが、意外と手汗をかきにくいので手袋などしなくても描きやすいです。

板タブの表面はとても冷たいです。他と比べて圧倒的です。人によっては冷たすぎると感じる方もいるかもしれませんが、板タブの表面に紙を貼っておけばちょうど良い温度になります。ついでに描き味も上がります。

価格の比較


各デバイスは性能も違いますがそれ以上に値段に大きな差があります。一番安い板タブですと、下は1万円以下から、上位モデルになるとそれなりにお値段はしますが一番手が出しやすい価格設定となっています。

その次に価格設定が安価になっているのがタブレットPCです。画面の小ささと操作のしにくさがネックですが、液タブの半分ほどの価格で液タブに近い描き心地が出来るのはかなりのメリットです。さらに持ち運びが可能になっているので、出先でお絵かきがしたい方の2台目としても使えます。

最後に一番高価なのが液タブです。画面が大きくなればなるほど高価になっていますが、Wacomのモデルを例に出すと、1番小さなモデルとその次の大きさのモデルとでは2倍ほどの価格差が出ます。ただし画面が大きくなればなるほど描きやすさが著しく向上するので20万円超でも超高額というわけでもありません。ちなみに他社でも液タブモデルが販売されていますが、Wacomモデルよりもものすごく安価になります。

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