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斜め顔と横顔の中間…“やや横顔”の描き方をマスターしよう

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正面顔、斜め顔、横顔。いろいろな顔の角度がありますが、普段描き慣れていない角度になると途端に難しくなりますよね。斜め顔と横顔の中間、“やや横顔”もそのひとつです。いくつかのポイントを押さえて気軽に描けるようになっちゃいましょう!

アタリは頭蓋骨の簡易版!しっかり描こう

顔のアタリをしっかりとる事ができたら、“やや横顔”を描く事はそんなに難しいことではありません。顔のアタリの取り方をおさらいしてみましょう。

図を参考に顔のアタリを描いてみましょう。つまり頭蓋骨の簡易版です。頭蓋骨を簡単にすると、球体にお面がくっついたような形になっています。首はこの球体部分から伸びていて、お面の後ろに隠れているイメージです。

丸を描いて顔の中心に縦線を引っ張り、同じ幅になるように左右にも縦線を引っ張ります。ここが顔の正面の幅になります。“やや横顔”なので思いっきり狭くしちゃいましょう。正面の横、顔のサイドにあたる部分も縦に半分に割っておきます。

アゴ下を横線繋いで、目線の位置にも横線を引っ張れば顔の正面ができあがります。あとは耳を足し、耳下からエラを描き、アゴのラインを削り出せばOK。

ちなみに顔の正面を顔のサイドに変えて、耳の位置をそこに変えるだけで“やや横顔”の後ろ向きも描けます。耳の下から首のラインを伸ばして、首に隠れるようにアゴのラインを描くだけ。ここからまつ毛や髪の毛を描き足せばもう完成です。

顔のパーツのデコボコを意識して描こう

アタリが描けたらいよいよ顔のパーツを描き込んでいきます。ここでパーツのデコボコを意識して描くと“やや横顔”がより魅力的になります。

実際に顔のパーツを手で触ってみてください。全てのパーツにデコボコがある事がわかります。でっぱっているところを輪郭からはみ出させるのが“やや横顔”を上手く描くポイント。

まゆ毛 まゆ毛の部分を頂点にするように盛り上がってカクッと下がる。
眼球 眼球は球体なのでゆるやかにカーブ。
上がり始めは人によって違うが、だいたいは目の間で上がり始める。
クチビル 鼻と感覚を少し開けて。上唇はカクッと、下唇は緩やかに。

目のラフは台形のような形で描くと形をとらえやすいです。下のラインはややカーブさせて。台形のてっぺんはまつ毛のラインではなくマブタの上、眼球のヘコみ部分がきます。

描いてみよう

アタリと顔のパーツのデコボコを意識して描いてみましょう。

アタリをもとに輪郭を描きます。まゆ毛の位置のでっぱり~目の位置のヘコみや頬のふくらみを、ナナメ顔よりやや強調させます。アゴの形も意識して。

輪郭が描けたら顔のパーツを描き込みます。デコボコを意識して、でっぱっているところは輪郭からはみ出させます。

このとき、顔の中心に鼻をピッタリと合わせすぎない方が自然に見えます。アタリは表面が真っ平ですが、実際の顔はふくらみがあるので、ふくらみのぶん中心線からズラすわけです。

目は顔の正面の縦線からはみ出しすぎないように意識しましょう。鼻よりも奥側にある目は鼻に遮られて隠れるように描きます。まゆ毛も鼻のラインからはみ出さないようにすると自然になりますよ。

あとは好みの絵柄に仕上げるだけ。クチビルのデコボコや鼻筋は好みで省略します。髪の毛も生え際と立体感を意識して描き込めば完成です。

まとめ

ポイントは正面の幅を思いっきり狭くすることと、パーツのデコボコをしっかり輪郭からはみ出させること。恥ずかしがらずに、思い切ってやっちゃうのが大切です。顔の角度のレパートリーが増えるとキャラクターがもっと生き生きして楽しくなりますよ。お疲れさまでした。

正面顔については「正面顔を歪まずに描く方法とどうしても描けない時の裏技」の記事で描き方を解説しています。

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