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感情が伝わる「泣き顔」の描き方

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表情豊かな絵が描けると、漫画を描くときもより場面を盛り上げられますし、イラストも印象的なものにする事ができます。例えば泣き顔を描くとき。眉毛や口元を変えて涙を描き加えるだけでもそれなりに描けますが、一工夫を加えるだけでより表情豊かになりますよ。

目の描き方を変えないと感情が伝わり辛い

泣き顔を描くときにどういった所に気を付けていますか?眉毛を下げて、口を下向きに曲げて、涙を流して…これだけで基本は泣き顔に“見えるように”なります。感情が伝わるかどうかは置いておいて、これだけで泣き顔にする事ができます。

さらに工夫を加えてみます。自分が泣いているときを思い出してみてください。涙を流しているときって顔のいろいろなところに力が入っていますよね。眉間はもちろん、口元も口角と顎のあたりに力が入って歪んだりシワが入ります。

力が入るので頬と鼻、人によっては耳まで赤らみ、感情的が爆発すればするほど身なりにまで意識がいかなくなり、髪が乱れます。

工夫を加える事でグッと表情が出ますが、そこまで感情が爆発している感じではないですよね。より感情的な表情を描くには、目の表情に力を入れましょう。

目の表情の出し方!泣いているときの目の形は?

表情を描くとき、眉毛や口元で結構誤魔化す事ができてしまいます。眉毛や口元の形での表現に逃げてしまいがちですが、目だけである程度表情が出るように意識すると、キャラクターの感情がリアルに伝わってくるような絵が描けます。目は口程に物を言うという言葉があります。目に一番時間をかけるつもりで描きましょう。

目の表情を出すためには、瞳の描き方を工夫する事はもちろん、マブタの力の入れ具合も重要です。

上マブタだけじゃない!下マブタの力の入れ具合が重要

自分が泣いているときを思い出すと、多くの場合マブタがギュッとなっているのを感じると思います。泣いている時はとくに下マブタは上にグッと上がります。感情が大きくなればなるほど下マブタは上がります。

上マブタも力が入ります。たれ目気味に下げると素直な泣き顔に、つり目気味に下げるとこらえ切れずに泣いてしまった顔になります。キャラクターの性格や場面によって描き分けると表現の幅が広がりますよ。

瞳の描き方で表情の描き分けの幅が大きく広がる

さらに重要なのが瞳です。瞳の描き方で表情がガラッと変わります。基本的には泣き顔の時は黒目は大きくなります。逆に怒りや驚きのときは小さくなるので、怒り泣きや呆然としながら涙だけが流れているときは小さくすると良いですよ。

泣くと潤むので光の粒も多くなります。感動して泣いたり、嬉しくて泣いたり、誰かに優しくされて思わず感情があふれて…というような場面は光をたくさん散らすとより感動的なシーンになります。

逆に絶望して泣いているときや悔しくて泣いているときは光の粒を控えめにする方がおすすめです。光の粒が多いとダークさが薄れてしまうので、光を控えめにして目の奥に影を忍ばせるような気持ちで描きます。

黒塗りの面積は基本は多くなりますが、少なくすると怒りや驚きの表現になるので、上マブタの角度同様表情の描き分けに使いましょう。

目で感情を出すとこんなに感情が出せる

最初の絵に戻ります。目に何も変化が無かったさっきの絵の、他を変えずに目だけ描き替えました。さっきよりももっと感情が出ましたね。

最初の絵が間違いなのかと言うと決して間違いではありません。感情が出すぎていないぶん、やや冷静な泣き顔になります。例えば演技で泣いているときや、もらい泣き、冷静さを取り戻して話し出したときなど、感情が高ぶりすぎていないシーンに最適です。

キャラクターの気持ちになりきって、そのキャラクターの感情により最適な描き方をその都度試しましょう。

感情を描き分けよう!いろいろな泣き顔の例

キャラクターの感情に描き分けに大切なのは型にはめない事です。「眉毛を下げて、口を下向きに曲げて、涙を流せば泣き顔」という基本の型に捕らわれない事です。

ぶりっこ泣き

自分を可愛く見せながら泣いているときは、口元は大きく広げすぎず控えめ、眉毛もくずしすぎません。目はとびきり潤ませて黒目もより大きく、頬の赤みも可愛らしさを意識します。

悔し泣き

悔しくって出る涙はあまり人には見られたくないものです。なので顔は伏せ気味に、髪で表情がやや隠れても良いですね。必死に涙をこらえるので顔にはよりたくさん力が入って歪み、眉間にシワも入りやすくなります。

気付けば涙

口では大丈夫と言って笑っているつもりなのに、意識とは裏腹に涙が出ていたなんてシーン。ハッとした表情になるので瞳はやや小さめに描きます。瞳孔も小さく、黒塗り部分は少なく描くと驚きの表情が出せます。ふいに出た涙は顔に力が入らないので口元も眉毛も緩く、赤らみも控えめにします。

どんな気持ちで泣いているのか?を考えながら描こう

他にも感情を爆発させているときは口を大きく広げて歯を見せたり、ぐしゃぐしゃに泣いているときは鼻水をちょっと描いたり、泣きながら軽蔑しているときは睨んだような目で光の粒を無くしたりなどなど、同じ泣き顔でもシーンやキャラクターの性格で表情はガラッと変わります。

キャラクターがどんな気持ちで泣いているのか?は表情を描く上でとても大切な事です。キャラクターの気持ちを考えて考えて考え抜いて、工夫していきましょう。

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