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室内の中でも簡単なリビング・キッチンの描き方

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ラフ・下書き・線画を描く

室内は大きな箱をイメージしながらパースを取っていきます。詳細な取り方は「パースを使って室内空間を作る練習をしよう」で解説しているのでそちらを参考にしてください。


室内の壁の大まかな位置を決めました。


フリー素材の方眼紙を利用して簡易的なパースを壁に作り、リビングの内装を決めていきます。まずは大まかな位置から。


位置と何を置くか決めたらざっくりと下書きをします。キッチンは資料を見ながら描くと良いです。


下書きが出来たら清書します。細かな小物などは後々追加するので線画の段階では描きません。自然物の場合は線画を残すことが多いのですが、室内の場合はハッキリとした線が多いので塗りだけで境界線を表現できるので、最終的には非表示になります。

室内を描く際には

室内は奧から手前にかけて描いていきます。見えない部分もしっかり描き込むようにしましょう。


まず最初に壁、床、天井のベース塗りだけしておきます。後々質感などを描き加えますが、今はベタ塗りで大丈夫です。

ベースカラーを塗る際の注意事項

最終的に線画は消すので、線画を非表示にしても境界が綺麗に見えなくてはいけません。そのためベースカラーは全て「パス塗り」を使って塗ります。パス塗りについては「塗り分けをパス塗りにしてイラストの完成度を上げよう」を参考にしてください。

キッチンのベース塗り

まずはリビングの奧にあるキッチンを描き込んでいきます。


線画で描いた線画からパス塗りで棚や窓、換気扇などを描きます。奧の壁にあるものを全部描きます。描き込むポイントはハイライトを意識することと、ベタ塗りにせず、床や天井に近い部分は暗くすることです。


窓の外は白くしていますが、光が入ってくるはずなので光らせます。レイヤーモードを「スクリーン」にして新規作成し、ぼかしながら描きます。ついでにこの光の影響でハイライトになっている部分も描き込みました。


キッチンカウンターを描きます。奥行き部分の壁は少し彩度を落とした色を使って塗っています。


手前の壁の質感と周りのラインを描き込みました。


同じように奥行きの壁もグラデーションで質感を出します。とりあえずこれでキッチンのベースは完成です。

出窓のベース塗り


線画に沿って窓もベースと枠を描きます。


今回は出窓なのでガラスの位置に注意しながら窓枠を描き込みます。キッチンの時と同じように外は白で描き込みます。このとき、ベースを窓の外にするのではなく窓枠(靑い部分)にし、その上から新規レイヤーを作り白で窓ガラスを描きます。


外から漏れ出る光を表現するために、上記で作った窓ガラスレイヤーの上で右クリックし、レイヤーを複製します。「フィルター」から「ぼかし(ガウス)」を選択し、窓枠の線が若干細くなるくらいぼかします。


窓ガラスのベースが出来たらカーテンを描きます。カーテンは窓の縁にくっついているのではなく、カーテンレールで吊られているのでカーテンレールも描きます。
これでひとまず窓のベースは完成です。

ソファ・テーブルのベース塗り


ソファを描く際は、出っ張っている部分と影になっている部分を意識して描きます。この段階で大まかな影も描いておきます。


ソファのすぐ近くに窓があるのでそれに伴い影が出来ます。仕上げの段階でまた細かく描き直すので適当に影を入れておきます。


クッションを描きます。塗る際は質感ブラシを使って塗っています。軽く影も入れておきましょう。クッションの影は4隅に引っ張られているような感じでイメージします。


手前のテーブルは線画の状態だと少しおかしかったので修正しながらベースを塗ります。


窓から当たる光の反射を書きます。新規レイヤーを作り「ハードライト(発光)」モードに変え、彩度を少しだけ落としたオレンジ色で塗ります。光の強く当たっているところと弱くあたっているところで強弱を付けて上げると綺麗に見えます。


テーブルの模様(木目)はテクスチャを貼り付けて表現します。ポイントはテクスチャレイヤーを2つ用意し、それぞれ別々のレイヤーモードに変えることです。不透明度を下げたりなど調節してみて色々試してみてください。


側面とテーブルの端のハイライト部分を描き込みます。


最後に天井のライトを書きます。ベースは白と灰色で塗っています。


ライトの周りに出来る影を描き込みます。
これでリビング部分のベース塗りは終了です。次から各場所の描き込みを行います。

壁・床・天井の描き込み

まずはベタ塗り状態のままの壁や天井、床を描き込みます。


それぞれのレイヤーをグラデーションで影を入れます。


キッチンカウンターの壁も境目がわかるように影を描き入れましょう。


壁の縁取り線を描き入れます。これで天井と壁の境界が綺麗に見えるようになりました。ここからラフの大まかなパース線は非表示にして作業を進めていきます。


床のフローリングを描き込みます。線を描き入れ、ハイライトを入れるだけでそれっぽく見えるのでフローリングは重宝します。フローリング部分があまり大きくないならテクスチャなど入れない方が綺麗に見えます。


天井部分に細かく影を入れます。特に奧にあるキッチンはカウンターで光が遮られているので影になりやすい部分です。しっかり描き込みます。


奧のキッチン部分の壁の色を変えて変化を付けます。まず、タイル地にしたい部分をベース色で塗りつぶします。奥行きを出すために、側面と色を変えています。


換気扇などの落ち影を乗算レイヤーで描き加えます。壁の色を変えるだけでなく模様を描き加えても面白かもしれません。

キッチンの描き込み

キッチンも細かく描き込んでリアリティを出していきましょう。


まずはこの角度からなら絶対見える蛇口とシンクを追加します。蛇口は反射しやすいのでハイライトの描き込みをしっかりと行います。蛇口を後ろから見たことがない人は近くにある蛇口を観察しに行きましょう。


換気扇の下にはコンロなどがあるので、その上に乗っているヤカンやナベなどを描き込むとリアリティが増します。他にも調味料入れや瓶なんかも描き加えると良いでしょう。


キッチンに色々描き加えてみました。あまりゴチャゴチャしすぎると画面がうるさくなるのでほどほどにしておきます。


キッチンカウンターの壁は少しのっぺりしていたのでテクスチャを貼って質感を少し出します。わかりにくいですが、紙のテクスチャを貼っています。紙テクスチャはお手軽に質感を出せるので重宝します。


統一感を出すために壁と天井にも同じテクスチャを貼りました。ここまで来たらあと少しです。

全体的な描き込み


キッチンカウンターの床に出来る影を書きます。


フローリングはワックスなどでピカピカに磨いて上げると表面がまるで鏡のように反射するので、映り込みを描き入れます。現実ではあまりないと思いますが、イラストではそこを強調してあげるとフローリングっぽさが出ます。


手前に観葉植物を置いて上げます。観葉植物は色々種類がありますが、背が高い植物の方が見栄えがよくなります。濃い色から描いて、ハイライトを入れていきましょう。

光を描き入れて全体的な調整を行う

最後に全体的な調節を行います。

まず、キッチンの奧とキッチンカウンターの接している色が暗く、見栄えが悪いので白色をぼかして光を入れて「抜け」を作ります。


出窓から入ってくる光を新規レイヤー「スクリーン」で描きます。今回は濃いめの青を使って塗りました。一つのレイヤーにまとめて描くのではなく3つくらいに分けて描きます。


奧の窓の光に青色を加えるため「オーバーレイ」モードでレイヤーを作り、青色で塗ります。


出窓からの光で出来る影(窓枠、ソファー、クッションなど)を描き加えます。


最後にオーバーレイモードでテクスチャ(どんなものでも)を薄くかけてあげれば完成です。

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