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神秘的な森と神社の鳥居へ続く階段の描き方

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ラフ・下書き・線画を描く

まずはラフ・下書きを描き、線画を作ります。今回は「階段の多い小道の描き方(複数の消失点がある場合のパースの取り方)」を参考にして、森の中にある神社への階段を描きます。見栄えを良くするためにアイラインを上の方に設定しています。線画の色は今回は黒ではなく薄い青を使用しています。黒で描くと線画が浮き上がりすぎるためです。消失点が多いので注意して描きましょう。

線画の段階で大まかな影は入れています。草木で階段の両脇を隠しながら描き、木の位置を調節しながら描きます。線画を描ききったら上から色を乗せても良いようにレイヤーモードを「乗算」にしておきます。

色を決めて乗せる


ベースを塗ります。塗りつぶしツールを使うのではなくムラを出すために不透明度を下げたブラシを使って重ねるように塗ります。

実際に描き込む際にはもっと綺麗に塗りますが、ランダム感を出したかったので下地に色を付けていきます。


まず通常レイヤーを新規作成し、草木は緑色で木の幹は茶色系統の色で描き込んでいきます。「木の幹の描き方」の記事もあわせてご覧ください。


次にレイヤーモードを「ソフトライト」や「オーバーレイ」などに変更して様々な色をランダムに追加していきます。今回は青や黄緑などで色をつけています。特に決まりなどはないので好きなように色をつけていきます。


背景イラストの中でハイライト部分と影になっている部分のかき分けをします。影部分は「オーバーレイ」で暗い青を使って大まかに描き、ハイライト部分は「スクリーン」で薄い緑を使い塗ります。これも細かく描くとキリがないので大まかで大丈夫です。


木の幹の質感を表現するために茶色を使って塗っていきます。ベースの塗り方と同じように不透明度を下げたブラシで重ねるように塗っていきます。横に線を引くのではなく縦に引くようなイメージで塗ります。ちなみに「乗算」と「オーバーレイ」の2種類に分けて塗ると良いです。


最後に鳥居を塗ります。鳥居の色は赤寄りのオレンジで塗ります。

テクスチャで全体的に質感を出す

このまま塗っても良いですが、テクスチャを加えることで更に質感を出すことにします。自作かフリーのテクスチャを画面全体に貼り、オーバーレイモードに変えます。

ポイントは全体に質感を出すのではなく、質感の見えにくい部分は消しゴムツールを使って消すことです。このイラストの場合は階段の中間から鳥居部分にかけてですね。

光と影を描く

全体の光と影を大まかに描きます。まずはわかりやすい光(ハイライト)から。


光源はイラストの頭上なのでイラスト上部に大まかに光を描き入れます。新規レイヤーを作り「ハードライト(発光)」レイヤーに変え灰色で光をぼんやり描き入れます。


さらに光が強い部分(鳥居付近)に同じ方法で光を描き加えます。光の色が強い場合は不透明度を下げてください。


光が描けたら次に影を描き入れます。まずは新規レイヤー(乗算)で大まかに入れていきます。影の色は明るめの紫色で塗っています。


影色を強くするために新規レイヤーを作り「焼き込みカラー(saiなら陰影)」で描き入れます。薄めの青色で塗ります。


木の根元や幹の影、石灯籠などを少し細かく描きます。石の質感ブラシを使って塗っています。


木漏れ日で光が当たっている状態を表現するためにハイライトを入れます。新規レイヤーを作り「覆い焼きカラー」で青寄りの緑色で塗ります。SAIの場合は「覆い焼きカラー」に該当するレイヤーがないので「オーバーレイ」で描きます。これも影と同じ質感ブラシで描き込みます。

これで下塗りが完成しました。

階段部分の描き込み

ここから細かく描き込んでいきます。最初は一番手前にある部分から。


下塗りや線画に沿ってヒビを描き入れていきます。影になっているので黒のペンで細かく描きます。(画像はわかりやすいように描き入れたレイヤー以外は非表示にしてあります)


同じように面が見えない奧の階段の影などを描き込みます。奧にある階段は遠いのでおおざっぱに面部分を線で表現するだけで大丈夫です。影を描き入れるレイヤーは乗算だと濃すぎるので通常レイヤーで描いています。


全部の画像を表示するとこのようになります。


ヒビが描けたら全体的な影や光などの補正を行います。階段の面の部分を「オーバーレイ」で薄い青色を使って明るくします。

これで階段部分の完成です。

木の幹描き込み

次に木の幹を細かく描き込みます。これもまずは一番手前にある幹から描きます。


幹の色が背景と同一になっている部分があるので新規レイヤーを作りオーバーレイモードに変え茶色で幹を塗ります。


幹の質感を細いブラシで細かく描き込んでいきます。黒だと濃すぎてしまう部分は濃い緑色で代わりに描きます。


同じように他の幹も描き込みます。


鳥居付近やさらにその奧にある幹を描きます。といっても幹の模様などは見えないので木の葉を描き込みます。不透明度を下げたブラシでぽんぽんと置くように色を置いて葉を表現します。


幹と幹の間にある木の枝や葉を描き込みます。(奧は描き直すため少し消しました。)


空気遠近法により鳥居の置くにある木はさらに色が薄くなっているので空の色を白に近い色にしながら幹を描き直していきます。

これでひとまず幹の描き込みは終わりです。

草や茂みの描き込み

幹が描けたら周りに生えている茂みを描き込みます。


葉っぱブラシなどのエッジの固い細いブラシを使って幹と地面を隠すように草を生やしていきます。草の全体を黒に近い緑で塗ってからハイライトである黄緑を使って細かく葉を描き込むと上手く描けます。


手前が描けたら奧も描き込みます。奧は輪郭をハッキリさせないで描きたいのでボケ幅の広いブラシで不透明度を下げたブラシで描き込んでいます。


手前の幹の奧部分が表現しにくそうだったので葉を描いて隠しました。


最後に階段のヒビから生えている草、木にまとわりついているツタを描き込みます。これで草の描き込みは終了です。

鳥居・石灯籠の描き込み


鳥居がおかしいので描き直します。新規レイヤーを作り、元々描いていた鳥居を元に清書します。赤だと目立ちすぎるので少し彩度を下げた色を使います。元々描いていた鳥居が見えると不自然なので背景の色を取り、隠します。


左下にある石灯籠は苔を描き加えました。緑色を使って点を打つようにして苔を表現しています。

木漏れ日を描く

木漏れ日の光は目に見えるので描き加えて上げると雰囲気が出ます。


木漏れ日はキッチリとラインが見えるとそれっぽく見えるので、まず新規レイヤーを作成し「覆い焼きカラー」(saiだと発光レイヤー)に変え白色で光の筋を描き、一方をぼかします。これを繰り返しましょう。


階段や幹に写る木漏れ日が少なかったので描き足します。覆い焼きカラーを作り青色で塗りました。

全体的な色調補正

最後に全体的な色の調整を行います。


木や階段の色調が一定だったので乗算レイヤーを作り濃いめの青で階段と幹の下部分を塗ります。


鳥居の後ろも同じく一定だったので少し光らせましょう。スクリーンレイヤーを作り白でぼかしながら塗っていきます。


最後に細かい色調節を行えば完成です。

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