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日本家屋(木造建築)の室内の描き方

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日本家屋の室内を描いてみよう

背景はパースをしっかり取って描くのがポイントですが、魚眼レンズでのぞいたような背景だってあります。自然物などを歪曲して描くのはかなり難しいですが、線がしっかりしている室内ならポイントとなる場所を描けば簡単にそれっぽく見せられます。

若干パースが狂っていても塗りでごまかすことも出来るので、簡単に描き方を覚えておきましょう。

下書きを描く


魚眼レンズのように描くためには線を歪曲させるのが重要です。とはいっても全部歪ませるのではなく、決めた消失点から遠くなればなるほど歪曲が大きくなるように描くのがポイントです。HL部分はまっすぐに描きます。

パーツ毎に下塗りをする


線画がある程度出来たら、パーツごとに色分けをしていきます。パーツが多い背景になると先にわけておかないと後から混乱することもあるので線画が出来たタイミングで分けておきましょう。ベース塗りなので、色は適当でも構いません。


一番下に外の景色のレイヤーを置いてざっくりと色を乗せます。今回は桜を描こうと思ったのでピンク色を乗せています。イメージがつかめればいいだけなので細かいところは気にせずに塗りましょう。

形取りをする


まずは柱の形取りから始めます。SAIでペン入れレイヤーを新規作成して塗っていきます。ペン入れレイヤーだと後から気軽に修正が出来るのでペン入れレイヤーを使用しています。


形が描けたら先ほどのペン入れレイヤーをラスタライズしてから光に当たって暗くなっている部分を塗ります。このイラストだと奧に光源があるので手前側が影になります。


この方法を使って残りの柱も描いていきましょう。


同じようにペン入れレイヤーを使って天井の梁部分も着色していきます。天井は側面が暗く、底面に光りが当たっているように描きましょう。


この要領で他の柱部分も塗っていきます。もの凄く根気がいりますがここを描いておくと後々楽になるので頑張って塗ります。


壁の柱の下に新規レイヤーを作り、格子部分とふすま部分を色を分けて塗っておきます。


奧の色分けが大体出来たら手前の机や柵などの色分けに入ります。

床を描き込んでいく


他の部位のベース塗りが大体できてきたら、床を描き込んでいきましょう。床はまずベース色でべた塗りします。掘りごたつのベース塗りもしておきましょう。


床のラインを描き込みます。「ペン入れレイヤー」を使って最初に決めた消失点から直線でラインを描き、筆圧で太さを調整して手前と奥の線の細さを変えます。(筆圧機能でを使う際は制御点上でクリックし、左右にドラッグすることで変えられます。)


床を描き込んでいきます。まず、背景の光の反射を描き込んで、それから床の溝の縁にハイライトを「エッジの柔らかいブラシ」で描き込んでいきます。

背景は今回はピンク色を予定していますが、床の反射光は床のベース色と背景のピンク色を混ぜてから作りました。床部分の出来を大きく左右するのが反射光です。反射光だけは満足するまで描き込んでいきましょう。


柱や机、柵などの床の映り込みを描きます。床のベース色よりも濃い色で輪郭を若干ぼかしながら描きましょう。今回の映り込みはほぼ全てが直線で出来ているので割とすんなり描けるはずです。

掘りごたつもハイライト部分、床への落影を描いておきます。床の塗り込みはこれで終了です。

柱の描き込みをしよう


床が出来たら柱の描き込みを行います。といってもベース塗りは最初にやってしまったので木目とハイライト処理のみです。木目は描き慣れるまで大変なので、ひとつ素材を作っておくと色々使えるので便利です。(画像ではずっと非表示にされていた提灯を表示しました)

ハイライト部分の色は光源の色であるピンク色とベース色を混ぜて作った色を筆ブラシで塗り重ねるようにします。天井の梁の奧は暗い色をべた塗りしただけです。

壁を塗る


壁にある襖や、襖の上の壁、光源の近くにある壁を塗ります。日本家屋は古い建物が多く、特に土壁にヒビがあることが多いのです。

そのため土壁部分にヒビを描き込んで上げると完成度がぐっと上がります。ひび割れを描く際はランダム感が大事です。「石・岩の描き方」のページを参考にしてみてください。


襖はまず枠のハイライト部分を描き込んでから、襖の汚れや影を描き込みます。ここにテクスチャを貼るのも面白いですね。


襖の上は格子状になっているので暗い部分を描き込んでからハイライトを描き込んでいきます。

柵・棚・仕切り板を塗る


仕切り板はハイライト部分を塗るだけで立体感が出ます。枠の落影だけは濃い色で塗りましょう。


柵は柱と同じように、まずベースの色に変えて光の当たっている側面を塗り、その後でハイライトを入れていきます。


最後に棚を描き込みます。ベース色に木目を描き込み、影になっている部分を塗ります。最後にハイライトを塗って終了です。

手前にあるテーブルと提灯を塗る


手前にあるテーブルと提灯を塗ります。まずはテーブルから。テーブルも柱などと同じように光の当たっている部分を描いてから木目を描き、ハイライト部分を塗っていきます。


提灯は割竹などの枠で形を作っているのでその枠の影が必ず浮かび上がります。そのためまずはその影から描き込んでいきます。この部分は後で光らせるので適当で大丈夫です。大事なのは立体感が出るように描くことだけです。


提灯を光らせます。新規レイヤーを作り、暗めのオレンジ色で塗ったら周りをぼかし発光モードに変えます。発光させる色は提灯の色によって変えると良いです。今回はオレンジ寄りの色だったのでオレンジ色を使用しています。


これだけだと一番発光している真ん中部分もぼんやりとなってしまうのでさらにその上に新規レイヤーを作りさらに暗いオレンジで塗ってぼかしたら発光モードに変えます。

奧の桜を描く


奧がそのままになっているので描き込んでいきましょう。「木々に囲まれたガラス窓の描き方」でも解説した通り、背景で木を描き込む場合は遠景・中景・近景で木々を分けて上げると遠近感が出ます。奧の木から順々に描き込んでいきます。

使うブラシは「旧水彩」「水彩筆」「平筆」の3つです。エッジの固い平筆で大まかな形を取り、旧水彩や平筆で形と色を調整していきます。葉の描き込みは塊ごとに点を打つように行います。色を場所によって少しずつ変えて上げると綺麗に仕上がります。


最後に光源からの光を描きましょう。今回は奧にある桜にちなんでピンクで描きました。窓枠をぐるっと筆ブラシで塗り、サイズの大きめのぼかしぶらしで思いっきりぼかします。このままだと明るすぎるので不透明度を下げて上げれば完成です。

襖や仕切り板に模様をつけるだけでも雰囲気がガラっと変わるので色々試してみてください。

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