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基本のデッサン手法を使った動物の描き方 ~正中線を捉える~

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前回で簡易的なモデルが大体どのようなものか理解できたら、今度はそれを実際に動かせるようになりましょう。自由自在に動かせるようになったら、このモデルを応用すれば動物の基本的なガワを描く事は出来ます

動物の骨格・関節・筋肉を理解する

動物が動かすのは基本的に前足や後足がメインです。そのため足の描き方には人一倍気をつけなくてはいけません。足の付け根を観察する際は横よりも前や後ろから見る方がわかりやすいです。


実際にデッサンモデルで表してみるとこんな感じになります。胴体に繋がる足の底面は斜めになるのが基本です。これを側面から見てみると両足がつく部分は平らで中心が股関節になっています。


このモデルの骨格モデルです。骨格モデルで見てみるとどの位置に骨があってどこを動かせばいいのかがわかりやすくなります。

骨だけだと動かしやすいですが、人間と同様に足部分の筋肉にも注目して、どこを使って足を動かしているのかを見るとさらに動きにリアルさが出ます。


腰を球体、大腿部を逆さにした円錐台に単純化して、股関節で繋いでみると、腰から大腿部の形がわかりやすくなります。


後足は膝をわずかに外向きにしたがに股気味に書くと動物らしさが表現出来ます。

正中線を捉える

ヒトの簡易的なモデルを描いた際にも身体の表面の中央に、縦に通って一周する仮の線を描きました。この線を正中線と呼びます。この線は動物を描く際にも使います。


動物の正中線を考える場合、直方体の連なりで考えるとわかりやすいです。座っているデッサンも出るを正面から見ると、正中線は一直線になります。正中線は左右の方、肘、手首、膝までの長さは等しいと考えます。ですが、斜めから見ると左右の部位までの長さが変化して見えます。


ちなみに直方体で考えると、身体をひねったような少し難しいポーズを取らせるときにも身体の向きを捉えやすくなります。このポーズの場合、胸部から上と腹部から下の正中線がずれて見えます。ポイントとなる部位が正中線に対してどんな位置関係になるかを考えましょう。


伏せのポーズの場合、胸部から腹部の正中線を仮に描いておくと良いです。方、肘、膝などのポイントとなる部位を決めて、左右を結んでみましょう。線画平行であれば、ゆったりと寝そべった感じを出すことが出来ます。


ヒトの頭、首、胴体表面の中央を通る正中線を描いておくと身体の向きを表す指標になります。これと同じように立たせた犬の筋肉デッサンモデルにも、正中線を描いてみましょう。描いてみると分かりますが身体と足の向きを表す下書きに最適です。ちなみに横向きの場合は輪郭が正中線になります。


このように、骨格デッサンモデル・筋肉デッサンモデル・正中線を使うことでまず骨で動きを捉えて、肉付けをすることで下描きをすれば、様々なポーズの動物が描けるようになります。

犬などの動物の場合、私たちとは違う骨や筋肉の動きをするので、きちんとデッサンモデルで描き起こして上げないと不自然になりがちです。ですが、きちんと骨から動きを作って上げると躍動感のある形にすることが出来ます。

正中線は眼や鼻の向きにも応用できる


眼や鼻の向きも正中線で揃えることで自然に見せやすくできます。頭の正中線と眼の正中線が揃っているのがポイントです。これを無視して描くと、頭の正中線が斜めの角度から見た向きなのに鼻と左右の眼の正中線が正面向きになっているので不自然に見えます。

このミスは動物の輪郭のみで捉えて描く方によく見られる間違いですね。

実際に簡易的なデッサンモデルから犬を描いてみよう

これらのことを踏まえて実際に犬を描いていってみましょう。躍動感のある犬ということで走っている犬を描きます。


まず筋肉のデッサンモデルで走っている形を捉えます。骨格のデッサンモデルから筋肉のデッサンモデルを作っても良いですが、この程度であれば骨格を描かずにそのまま筋肉から描いても問題ありません。足は骨格のデッサンモデルのように関節をポイントとした線で表しています。


肉付けをしていきます。このときにデッサンモデルのミスを修正していきます。犬の特徴を出しながら描き込んでいきます。


清書していき完成です。このようにデッサンモデルを使えば様々なポーズを取った動物が描けます。今回は犬でしたが、輪郭部分の描き方の勉強をすれば他の動物も描く事が出来ます。

ですが、輪郭のみを勉強するだけではその動物らしさを出すのが難しいことがあります。そこで次はその動物らしさを出すために基準のプロポーション(比率)を勉強しましょう。プロポーションを理解すれば、全身はもちろん顔、眼などの描き方にもより一層磨きがかかります。

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