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模写をしても上達しないときに振り返るべき4つのポイント

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絵の勉強で写真資料を模写したり、好きな絵柄のイラストを模写したり…たくさん模写しているのになかなか思い通りに描けるようにならない!もしかして才能が足りないの?

そんな事はありません。模写をただただ描き写すだけの作業にしてはいませんか?4つのポイントに気を付けて模写をすれば、今までよりも格段に早くレベルアップできますよ!

模写は記憶しながら描くのが大切

たとえば漢字を覚えるとき。最初は見本を見ながら書きますよね。書き順を確認しながら、何度も何度も書く事で記憶し、そのうちに何も見なくても書けるようになっていきます。漢字の成り立ちも一緒に勉強するとさらに覚えやすくなりますよね。

絵も同じで、最初は見本を見ながら描き、記憶していくからこそ、何も見ないでもそのラインが描けるようになるわけです。筋肉や骨格などの成り立ちも一緒に理解しながら模写することでさらに覚えやすくなり、上達に繋がります。ただ手を動かすのではなく、描きながら手と脳みそに叩き込みましょう。

完成されたポーズこそが練習には最適なので「デッサン人形よりフィギュア模写の方が100倍勉強になる理由とは」を参考にしてください。

見本から何を学び取りたいかを明確に

ただ気に入ったポーズやイラストを模写するのではなく、「そこから何を学び取りたいか」を決めて、その部分は模写をしながら集中して脳みそに焼き付けましょう。何かしら「ここのラインが好き!自分のものにしたい!」という部分があったからこそ、それを見本に選んだのだと思います。そこを明確にするのが上達の第一歩です。

「銃をかまえている指と腕」「あぐらをかいている足の形」「腰に手を当てているポーズ」などなど、苦手だと感じるもの、描けるようになりたいものにそって見本を探すのも良いですね。何種類か見本を用意してひたすら模写を続ければ、そのポーズは“苦手なポーズ”から“得意なポーズ”に変わるかもしれませんよ。

骨格や筋肉の形を透視しながら描こう

ただただ見本の線を追うのではなく、骨格や筋肉の形を透視するつもりでじっくり観察しながら描きましょう。

見本をただコピーするようにいきなり服や体を描いていませんか?それだと「なぜその形になっているのか」が理解できないまま描き進んでしまうので、いざオリジナルの絵を描くときにどう描いていいかわからなくなってしまうんです。

見本を透視するようにじっくり観察し、まずは見本をもとに簡易的な骨格を描きましょう。そこから簡単に肉付けし、その上から服なり装飾物を描きます。形を骨格から理解することでオリジナルの絵でもパッと描けるようになっていきますよ。そのためにも「全身骨格図・全身筋肉図」は頭に叩き込んでおきましょう。

“上手く魅せる術”を発見して盗もう

ただ見本通りに線を描いていくだけでなく、描き手の術を盗むつもりで模写しましょう。服のシワ、線の強弱、デフォルメのしかたなどなど…描き手によって省く線や強調する線は全く違います。そしてそれには何かしらの法則があるものです。

「ズボンは足の下にいくにつれて一度へっこんでからシワができるんだな」「輪郭は太めに描いてあるけど輪郭の中の線はすごく細いんだな」そうやって発見をしながら描いていけば、いざオリジナルの絵を描くときに生きてきます。それらは全て、プロのもつ“上手く魅せる術”。この術を身につけるだけで画力は飛躍的にアップしますよ。模写をしながらどんどん見つけて、どんどん盗んじゃいましょ

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