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デッサン人形よりフィギュア模写の方が100倍勉強になる理由とは

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ポーズの参考にデッサン人形を利用している人は多いですが、練習にはフィギュアの方が最適なのをご存知ですか?デッサン人形はどちらかというと上級者向けのアイテムなので練習には向いていないんです。

これは大手出版社の少年誌の編集さんがおすすめしてくれた練習法です。デッサン人形がなぜ練習に向かないか、なぜフィギュアがおすすめなのか、その理由は目から鱗ですよ。実体験も踏まえて比較していきます。

デッサン人形は実は難易度が高い理由

デッサン人形はデッサンの苦手な初心者向けのアイテムだと思われがちですが、実はデッサンをきちんと理解していないと扱うのが難しい上級者向けのアイテムなんです。

ポーズを決めるのが難しい

関節が自由に動いてさまざまなポーズをとれるデッサン人形ですが、自由度が高いからこそデッサンを理解していないと難しいんです。ある程度の知識が無いと関節や重心が不自然になっても気付けないからです。

関節や重心が不自然なポージングのデッサン人形を模写しても、デッサンの勉強にはなりませんよね。アタリをとるときの参考に見るには良いのですが、勉強目的の模写にデッサン人形は不向きと言えます。

アレンジしながら描く力が必要

デッサン人形はそのまま描きうつすわけにはいかないので、人形のポーズをもとに体のラインにアレンジを加えながら描いていく必要があります。もちろん洋服も自分で描き足す必要があります。

まるっきりそのまま描いてしまうと人間味の無い不自然な体になってしまうので、デッサン人形はアタリ程度に考えて、そこから自然なポーズに見えるようにアレンジしながら描かなければなりません。よほど描き慣れていないと難しいですよね。

模写をするのにフィギュアがオススメな理由

勉強のためにフィギュアの模写をすすめてくれたのは某大手出版社の少年誌の編集さんでした。その編集さんの教えてくれたおすすめの理由をご紹介します。

フィギュアのポーズはプロがつくった“完成されたポーズ”

家にフィギュアがある人はわかると思いますが、フィギュアってどの角度から見ても素敵に見えますよね。なぜなら、フィギュアのポーズはその道のプロが考えた“完成されたポーズ”だからです。

どの角度から模写しても絵になるポーズなので、基本的なデッサン、アオリやフカンが苦手な人はもちろん、ポーズの勉強にもなります。人物を描くときに棒立ちが多くなってしまう人はかなり有効な練習法ですよ。

フィギュアは体のラインのデフォルメの勉強にもなる

デッサン人形はもちろん、写真や人物の模写だけでは身につかないものがあります。デフォルメです。漫画やイラストを模写することでも身に着けられますが、フィギュアはそれが立体的になっているのですから、これ以上の対象物はありません。

体や顔のラインだけでなく、服のシワや髪のなびき方、手の表情のつけ方など漫画やイラストならではの表現も立体的に把握できます。写真などではわからなかった、絵として見栄えをよくするためにどの線を省いてどの線を強調するかも立体的に見る事ができます。

好みの絵柄のフィギュアを見つけよう

フィギュアが一体あるととても役立ちます。模写だけでなく難しいアングルで迷ったときの参考にもなりますよ。フィギュアって、イラストが三次元に飛び出したと思えるほど再現率が素晴らしいですよね。

好みの絵柄を立体的に把握できるのはとても勉強になります。やはり高価なものの方がクオリティも高いですし、限定品もあるのでフリマアプリで探してみるのも手ですよ。お気に入りの一体が見つかるといいですね。

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